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» 2019年07月22日 06時00分 公開

思わぬ誤算:「世界に1000軒」HIS社長の野望の一歩に立ちはだかる壁 (1/2)

エイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄会長兼社長が、「ホテルを世界に1000軒」建設する構想をぶち上げた。ただ、国内100軒のために踏み切った、ホテル・不動産業のユニゾホールディングスへのTOBは、敵対的TOBに発展する公算となり、思わぬ誤算となっている。

[産経新聞]
産経新聞

 格安の海外旅行を日本人に広めたことで知られるエイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄会長兼社長が、「ホテルを世界に1000軒」建設する構想をぶち上げた。ただ、国内100軒のために踏み切った、ホテル・不動産業のユニゾホールディングス(東証1部上場、ユニゾ)へのTOB(株式公開買い付け)は、敵対的TOBに発展する公算となり、思わぬ誤算となっている。

 「3年以内に国内100軒。その次は世界で1000軒構想がある」。HISが7月10日に開いたユニゾへのTOB実施を表明する記者会見で、沢田氏はこう述べて、ホテル事業を次の事業の柱にする考えを強調した。

 HISといえば、ロボットがフロントで客を出迎える「変なホテル」を世に送り出した。最寄り駅から徒歩5分圏内という好立地や、人件費を削減した新たなビジネスモデルを武器に、全国16カ所で展開している。ユニゾとの提携をテコに海外進出を本格化させる構えだ。

photo ユニゾホールディングスの株式公開買い付けを発表するエイチ・アイ・エスの沢田秀雄会長兼社長(中央)=10日、東京都中央区

 HISの資料や国内ホテルチェーン各社のホームページなどによると、国内のホテル軒数首位はアパホテルの500軒超で、ルートインホテルズ、東横インと続く。「ユニゾの不動産情報ネットワークや建設管理のノウハウを活用して不動産事業を拡大することで、国内100軒構想が視野に入る」(HISの中谷茂取締役)

 HISがユニゾを重視した理由がこの不動産情報ネットワークで、中谷氏は「(HISは)用地の仕入れや活用の仕方など、どうコストを考えるのかはまだ経験が浅い。(ユニゾは)不動産マネジメントや建設のノウハウをお持ちだ」と説明した。

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