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» 2019年07月23日 13時10分 公開

インバウンドに人気 進化する菜食メニューの完成度 (1/3)

さらなるインバウンド(訪日外国人客)が見込まれる中、「ベジタリアン」や「ビーガン」と呼ばれる菜食主義者に対応する料理の提供をホテルや飲食店などが強化している。菜食主義者は世界的に増加傾向にあるとされ、インバウンドのうち約5%ともいわれている。

[産経新聞]
産経新聞

 今秋日本で開催予定のラグビーワールドカップや来年の東京五輪・パラリンピックなど、さらなるインバウンド(訪日外国人客)が見込まれる中、「ベジタリアン」や「ビーガン」と呼ばれる菜食主義者に対応する料理の提供をホテルや飲食店などが強化している。菜食主義者は世界的に増加傾向にあるとされ、インバウンドのうち約5%ともいわれている。食は、旅の醍醐味であるおもてなし。カラフルで美しい見た目や、さまざまな食感など進化している。(木村郁子)

 ベジタリアンは、健康志向や宗教などさまざまな理由で、食べ物を主に植物性のものにとどめる人たち。一方、ビーガンとは卵や乳製品まで摂らない完全菜食主義者。化粧品や革製品や絹織物など身につけるものも含め、ライフスタイル全般に動物性由来のものを一切排除する。ハリウッド女優のケイト・ウィンスレットやナタリー・ポートマンらがビーガンとして有名だ。インスタグラムなどでナチュラルなライフスタイルを発信し、憧れる女性も増えているという。


 野菜のダシで取ったコンソメスープ、お皿にごろんと乗ったタマネギの焼き物、アスパラガスやトマトなど夏野菜をふんだんに使ったメイン料理…。

 大阪市中央区のセントレジスホテル大阪のフレンチレストラン「ル・ドール」では、今春からディナータイムで「ベジタリアン&ビーガンコース」を始めた。前菜からメインまでもちろんすべて野菜だ。さまざまな食感を織り交ぜ、フレンチの技法を駆使している。

photo 生で食べられるカボチャ「コリンキー」を薄切りにして花畑のように見立てたカボチャのムース=大阪市中央区、セントレジスホテル大阪

 料理長の駒路和司さん(30)は、「肉や魚を使わなくてもおいしく食べ応えがあるよう、甘みや酸味のバランスも考慮しています。見た目の華やかさもぜひ楽しんで」。以前から外国人のレストラン利用者からリクエストもあり、その都度要望に応えていたが、新しく固定メニューにしたという。

 中でもカボチャのムースは、生で食べられるカボチャの一種、コリンキーを薄切りにして花のようなデザインでトッピング。ヘーゼルナッツをアクセントにし、カリっとした食感を演出した。フレンチの技法を用い、ビーガンのみならず、「インスタ映え」することもあって、人気を博している。

 ホテル椿山荘東京(東京都文京区)でも、カジュアルダイニング「ザ・ビストロ」で「ヴィーグル ヴィーガン&グルテンフリーメニュー」を6月からランチとディナーで開始。動物由来の原材料は使用せず、小麦やライ麦、大麦といった食材などを用いない「グルテンフリー」を組み合わたメニュー。パスタは米粉やトウモロコシを使用した。

 同ホテルでは今年、外国人の利用客が昨年に比べて3割増えているという。観光客が日本でしたいことのひとつ「おいしいものが食べたい」という希望に応えた。

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