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» 2019年07月30日 08時19分 公開

鉄道・バス・タクシーを一括予約、最強アプリの実力度 (4/4)

[産経新聞]
産経新聞
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普及に課題も

 交通事業に変革をもたらす可能性のあるMaaS。ただ、普及は未知数だ。

 MaaSの導入は、地域の交通需要を脅かすと警戒する事業者もある。国交省のモデル事業に応募した地域では、地元のタクシー業界の反発があり、実施が見送られたケースもあったという。

 MaaSの参加事業者間での調整も課題になる。利便性からみれば参加事業者は多い方がいいが、事業者にとっては同業者との競合は避けたいのが本音。近鉄グループHDなどが実証実験を行う伊勢志摩地域にはJR東海も鉄道を乗り入れるが、近鉄グループHDの江藤氏はJR東海との連携については、慎重な姿勢をみせる。また、参加事業者間で移動データをどう共有するかなど「普及が進むかは不透明」(関係者)な状況だ。

【用語解説】MaaS:

 MssSは、フィンランドで生まれた概念で「Mobility as a Service」の頭文字をとった造語。公共交通機関やタクシー、カーシェア、シェアサイクルなどあらゆる交通手段を必要な時に必要なだけパッケージ化されたサービスで利用する仕組み。スマホのアプリなどで予約、決済を行う。人々の移動に関するデータが収集できることから、新しいビジネスが生まれるとの期待もある。 政府は昨年6月に閣議決定した「未来投資戦略2018」で、MaaSを次世代社会の構築に向けた重要戦略の1つに位置づけ、普及を後押しする。来年の東京五輪パラリンピックでの輸送円滑化のためのスマートフォンアプリの実証実験実施や、自動運転技術の活用、新たな交通施策との連携などで「新しいモビリティサービスのモデル都市、地域をつくる」方針を打ち出した。ほかにも、無人自動運転による移動サービスを来年に実現させる目標に向け、「各分野での必要な法制度の整備を早急に進める」などとしている。


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