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» 2019年08月05日 11時07分 公開

新卒採用で増える、Web面接

最近の新卒採用では、さまざまな新しい採用手法が取り入れられています。なかでも動画選考は成長著しいものの一つ。Webを使い、録画・ライブ形式で採用選考を行うもので、PCやスマートフォンなどから面接を受けることができます。

[産経新聞]
産経新聞

 最近の新卒採用では、さまざまな新しい採用手法が取り入れられています。AIやビッグデータ、クラウドサービスなどを利用し、採用業務の効率化が進められています。エントリーシート(ES)をAIで採点させるもの、社員のパーソナリティーを踏まえて学生と相性がよい面接官をあてがうもの、学生の面談情報から入社後のパフォーマンスを予測するものなど多岐にわたります。なかでも動画選考は成長著しいものの一つです。ウェブを使い、録画・ライブ形式で採用選考を行うもので、PCやスマートフォンなどから面接を受けることができます。

 動画選考にはいくつかタイプがあります。「自己PR」動画は、1分程度で録画します。エントリーと同時に提出することが多く、ESの代わりに使われるケースがあります。インターンシップの選考で試しに利用する企業も多いようです。

 「録画(ビデオ)面接」は、PCやスマートフォンで、あらかじめ設定された質問動画に学生がオンデマンドで答えるもので、自己PR型よりも時間が長く、設問も多いのが特徴です。学生と面接官がウェブを介して双方向でライブ形式で行うのが「ウェブ面接」です。いずれも場所に捉われず、企業にとっては履歴書など文字情報では分からない学生のふるまい、指向性を理解できます。遠方に住む学生にとっては、企業へ面接に行くための交通費がかからず、面接時間の調整を必要としない便利なツールとして評価が高いようです。面接時の表情や発言内容を分析するサービスも登場しています。

 学生の賛否はさまざまです。歓迎する意見がある一方で、まだ戸惑いも多く、動画選考を敬遠する動きも見受けられます。「遠方に住んでいるため、時間的、経済的制約なく活用でき、非常にありがたい」「面接官のアタリ、ハズレがなくなっていい」などの賛成意見がありました。反対意見では、「相手の反応や表情などがつかみにくい」「カメラばかり見ていると機械に選考されているようだ」「従来は会社や面接官の雰囲気を見て志望度が上がったが、ウェブだと魅力を感じる社員に出会えない」などの声も聞かれました。

 とはいえ、社内外での商談や打ち合わせなど、ビジネスの現場でウェブシステムの利用が進んでいます。来年の東京五輪の交通・宿泊の混雑状況をにらんで、動画選考を試験導入する企業もあり、なんらかの形で利用する企業は確実に増えてくるでしょう。(キャリタス就活 吉田治)

    

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