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» 2019年08月14日 06時00分 公開

渋野日向子も照準? 米マリオットが仕掛ける新世代ホテル (1/4)

「ホテル」といえば、フォーマルなスーツ姿での丁重な接客をイメージしがちだが、そんな「常識」を崩すホテルが都心部を中心に続々と誕生している。多様な価値観を尊重し、マニュアルにはまったことを敬遠する傾向が強いとされる世界の若者が、日本のホテルのありようを変えようとしている。

[産経新聞]
産経新聞

 「ホテル」といえば、フォーマルなスーツ姿での丁重な接客をイメージしがちだが、そんな「常識」を崩すホテルが都心部を中心に続々と誕生している。知らぬ者同士が気軽に会話を楽しめるラウンジを設けたり、スタッフを交えたイベントを企画したりと、「人とのつながり」を感じられるサービスが持ち味だ。ターゲットは「ミレニアル世代」と呼ばれる1980年代半ばあたりから2000年代前半ごろに生まれた人口層の旅行客だ。多様な価値観を尊重し、マニュアルにはまったことを敬遠する傾向が強いとされる世界の若者が、日本のホテルのありようを変えようとしている。     (田村慶子)

従業員9割が異業種から、ナイトクラブ店員も 

 大阪市中央区のビジネス街の一角にある「モクシー大阪本町」。外観は一般的なビジネスホテルと変わらないが、接客スタイルは大きく異なる。

 「いらっしゃいませ」と迎える言葉ではなく、「こんにちは」と笑顔であいさつしてくれたのは、Tシャツにパーカのカジュアルな服を着た男性スタッフだ。金髪にキャップをかぶり、耳にはピアスが着いている。

 このホテルは、米ホテルチェーン大手、マリオット・インターナショナルが平成29年11月に開業した。米国と欧州、インドネシアなど15カ国以上で展開する「モクシー」ブランドの日本初進出となる施設だ。

photo クラブ&レストランのビルボードライブと組み、モクシー大阪本町が開いたロビーでの音楽ライブ。地元客と宿泊客が触れあう交流の場ともなっている=今年4月、大阪市中央区(同ホテル提供)

 スタッフの9割は宿泊業での勤務経験がなく、異業種からの転職組。前職は、元ナイトクラブやアパレルショップの店員などさまざまだ。

 フロントは、ラウンジとバーが一体となった開放的な吹き抜け構造だ。バーでは従業員と客が名前で呼び合い、うち解けた雰囲気。ラウンジでは音楽や食べ物、ファッションなどのイベントも開催され、客とスタッフが交流できる。

 同ホテルの藤沢麻希・広報担当は「スタッフが持つ異業種の経験が会話を盛り上げており、ラウンジの催しを目当てに宿泊する客も増えている」と話す。

 各国のモクシーホテルと、米交流サイト大手フェイスブック(FB)が提供する写真共有アプリ「インスタグラム」を通じてつながる大型ディスプレーを掲げ、国境を超えた「つながり」も生まれる。

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