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» 2019年08月14日 17時10分 公開

「横山三国志」の聖地危機 再興なるか (1/3)

 子供たちを歴史好きに誘う横山光輝氏の名作漫画「三国志」。JR駅からやや離れた立地や一般への認知度不足から来館者は伸び悩んでいるものの、本家・中国の博物館と交流するなどファンには“聖地”として知られる。

[産経新聞]
産経新聞

 子供たちを歴史好きに誘う横山光輝氏の名作漫画「三国志」。横山氏ゆかりの神戸市長田区には「三国志の街」を発信するためのギャラリーがあり、今冬で10周年を迎える。JR駅からやや離れた立地や一般への認知度不足から来館者は伸び悩んでいるものの、本家・中国の博物館と交流するなどファンには“聖地”として知られる。12月には10周年イベントの開催も決定し、巻き返しに向けた取り組みが始まっている。(尾崎豪一)

中国の博物館と交流

 JR新長田駅から10分ほど歩いたマンションの1階に「KOBE鉄人三国志ギャラリー」はある。三国志の関連書籍にフィギュアやカードといった玩具までずらりと並び、やりの名手・趙雲が三国の一つ蜀の皇帝・劉備の息子、阿斗を抱いた銅像などマニアックな展示も。「軍神」と称された名将・関羽が持っていたとされる大刀の重さ体験コーナーもあり、入館無料で三国志の世界を楽しめる。

photo 三国志ファンの「聖地」として知られるKOBE鉄人三国志ギャラリー=神戸市長田区

 新長田駅周辺は、三国志のほか「鉄人28号」「魔法使いサリー」などで知られる横山氏が漫画家になるまでを過ごした場所で、ギャラリーは地元のNPO法人が「鉄人と三国志に出会える街」の発信を目指し平成21年に開館。鉄人28号の等身大モニュメントと並ぶ目玉の一つとされた。

 保有する資料は多く、中国の武候祠(ぶこうし)博物館との交流もある。夏休みには自由研究で訪れる子供の姿も見られ、蜀の丞相・諸葛亮孔明を自由研究する長男(10)と訪れたという兵庫県川西市の男性会社員(52)も「三国志だけでこれほどの資料があるところはなかなかない」と驚く。

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