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» 2019年08月19日 06時00分 公開

リニア新幹線遅れる着工 不認可の静岡県、真意は (1/3)

JR東海が令和9年開通を目指すリニア中央新幹線の予定通りの開業が危ぶまれている。南アルプスを貫通するトンネル工事で重要水源である大井川の水量が減少するとのおそれに加え、JR東海の緩慢な対応への不信感から、静岡県が着工を認めていないためだ。一方、開業効果に期待する沿線他県からは……。

[産経新聞]
産経新聞

 JR東海が令和9年開通を目指すリニア中央新幹線の予定通りの開業が危ぶまれている。南アルプスを貫通するトンネル工事で重要水源である大井川の水量が減少するとのおそれに加え、JR東海の緩慢な対応への不信感から、静岡県が着工を認めていないためだ。一方、開業効果に期待する沿線他県からは静岡県への苦言も出ている。静岡県の真意は見返りにあるとの観測もあるが、両者の間の溝は深い。

 「名古屋までの開業に影響が出れば、大阪までの開業時期にも影響を及ぼしかねない」。今月7日、大阪市で会見したJR東海の金子慎社長は静岡工区の未着工問題に危機感を示した。

photo リニア中央新幹線のルートと開業時期

 リニアのルートで静岡県内を通るのは北部の山間部のみ。駅もできず、約25キロの南アルプストンネルのうち静岡工区は約9キロにすぎないが、静岡県が着工認可をおろしていないことがネックになっている。

 両者の軋轢(あつれき)はJR東海が「工事完了以降、大井川の流量が毎秒2トン減少する」との試算を公表した平成25年9月までさかのぼる。静岡県によれば、大井川を利用する約60万人分の生活用水に相当し、上流域では川が干上がるなどの問題も想定されるという。

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