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» 2019年08月27日 13時18分 公開

250円:さよならスラーメン 「孤独のグルメ」登場の食堂閉店へ (1/3)

鳥取市民の“ソウルフード”として半世紀以上親しまれてきた「スラーメン」。その名を全国に広めた鳥取市役所の食堂が庁舎の移転に伴い、今秋で閉店することになった。同食堂は人気漫画「孤独のグルメ」にも登場しており、閉店が近づく中、別れを惜しむ人たちでにぎわっている。

[産経新聞]
産経新聞

 鳥取市民の“ソウルフード”として半世紀以上親しまれてきた「スラーメン」。その名を全国に広めた鳥取市役所の食堂が庁舎の移転に伴い、今秋で閉店することになった。同食堂は人気漫画「孤独のグルメ」にも登場しており、閉店が近づく中、別れを惜しむ人たちでにぎわっている。

庶民の味250円

 県食のみやこ推進課によると、スラーメンは昭和27年ごろに市内の飲食店が、製麺屋が持参した中華麺にあうスープを考えていたところ、うどんのだしにたどりつき、開発された。その後、各店に広まった。

 市役所の食堂は市役所2階の一角にあり、現庁舎ができた39年に開業。市役所互助会の直営を経て平成3年から事業所向け弁当などを手掛ける鳥取市の富士割烹(かっぽう)が運営している。

photo 250円という価格も人気を後押しした=鳥取市役所

 座席28席のこぢんまりとした食堂。昼食時には多くの市職員でごった返す。メニューは天ぷらうどんやカレーライスなど約30種類で、女性5人のスタッフで切り盛りする。市民や観光客も利用でき、4分の1が一般客という。

 食堂の1番人気が「スラーメン」だ。うどんのスープに中華麺を入れた鳥取市など県東部のご当地グルメで、「素(す)ラーメン」とも表記される。

 市役所食堂のスラーメンは、コンブやカツオでとった和風だしに中華麺を入れ、具はモヤシ、ネギ、かまぼことシンプル。富士割烹の尾崎成美会長(70)は「天かすとコショウを入れることでラーメンに近い味になる」と話す。税込みで250円の価格は運営を引き継いだ3年時のままで、多い時は1日に50食出ることもあるという。

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