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» 2019年08月29日 14時39分 公開

インバウンドが宝くじを救う? 大阪府がPR作戦 (1/3)

人口減社会の影響は、庶民の夢として長年親しまれてきた宝くじの業界にももれなく及んでいる。そこで“救世主”になり得るのが、増え続ける訪日外国人(インバウンド)の存在だ。宝くじが財源の一つとなっている大阪府では……。

[産経新聞]
産経新聞

 人口減社会の影響は、庶民の夢として長年親しまれてきた宝くじの業界にももれなく及んでいる。そこで“救世主”になり得るのが、増え続ける訪日外国人(インバウンド)の存在だ。宝くじが財源の一つとなっている大阪府では、全国でも珍しい外国人観光客向けの販売促進キャンペーンをこのほど初めて実施するなど、外国人客の取り込みに躍起になっている。(井上浩平)

中国人にスクラッチ

 「ワンコイン、ロッタリー(宝くじ)。レッツトライ!」

 8月上旬、大阪・ミナミの南海難波駅の売り場前。外国人観光客らに英語で購入を呼びかけていたのは、大阪府財政課の職員だ。

 同駅は関西国際空港から訪れる観光客の玄関口。電車が着くたびに、キャリーケースを引いた外国人が改札をくぐる。

 この日は、1枚100円の「スクラッチ宝くじ」に4組が挑戦。最高額の5万円を目指してある中国人客は14枚購入し、100円の当たりを4枚手にした。もうけになった人はいなかったが、「楽しかった」と好評を博したという。

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 宝くじは地方財政法と当せん金付証票法に基づき、全国都道府県と20政令市が発売。大阪府はジャンボ、ロトなどの全国くじや近畿くじを他の自治体と共同で販売。売り上げに応じて収益金が配分され、それが公共事業の財源となっている。

 ただ近年、全国的に購入者の高齢化などで発売実績は減少傾向にあり、平成17年度の1兆1047億円をピークに、29年度は7866億円まで減少した。

 こうした現状を踏まえ、宝くじ事業を所管する府財政課の担当者は「大阪はインバウンドが増えている。外国人に買っていただけないかと、アプローチすることにした」と説明。「帰国時に外貨と両替できない硬貨を使ってもらおう」と、ワンコインでできる冒頭のスクラッチ宝くじを売り込んだ。

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