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» 2019年09月04日 07時35分 公開

食パンで地球を救う? 大阪の店が「SDGsパン」開発 (1/2)

食パンが地球を変える−。大阪市鶴見区のパン店が、食品ロスや二酸化炭素(CO2)削減といった地球規模の問題への関心を呼びかけるユニークな食パンを開発した。その名も、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)にちなんだ「SDGs食パン」

[産経新聞]
産経新聞

 食パンが地球を変える−。大阪市鶴見区のパン店が、食品ロスや二酸化炭素(CO2)削減といった地球規模の問題への関心を呼びかけるユニークな食パンを開発した。その名も、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)にちなんだ「SDGs食パン」。売り上げの一部が飢餓撲滅の寄付金にあてられるほか、従業員の働き方改革などの一助になると見込まれており、店は「社会の意識を変える食パンになれば」と期待を込めている。(桑村朋)

 大阪メトロ横堤駅近くの「ダンクブロート」。店内は香ばしい匂いに包まれ、多種類のパンが並ぶ。店で毎月限定で予約販売されるのが、SDGs食パンだ。見た目は普通の食パンだが、「SDGsの理念をベースに作った特別なパン」と、店員の吉村貫(とおる)さん(36)が説明する。

 「地元・鶴見区をSDGsに取り組む街にしたい」との夢を持つNPO法人「みらくる」(同区)の提案を受け、約2カ月かけて食パンを開発した。

 売り手と買い手の満足に加え、社会貢献もするとの近江商人の経営哲学「三方よし」にちなみ、商品名は「三宝」に。1本売るごとに、別のNPO法人を通じ、途上国に給食1食分が寄付される仕組みだ。

photo 「SDGsパン」をPRする「ダンクブロート」の吉村貫さん=大阪市鶴見区

 さらに、パン店最大の悩みでもある「食品ロス」と「過重労働」について、三宝は完全予約販売で食品ロスをゼロに。販売数も毎月200本に限定、月1度の販売日は三宝だけを売ることで労働時間を抑制した。

 また、国産の小麦を使うことで輸入時のCO2を削減。外国産より割高で、食パンに向かないとされる国産だが、「低温発酵ではちみつを加えることで、もっちり食感、しっとり味に仕上がった」と自信を持つ。

 7月28日に初販売し、客からは「食べるだけで寄付できてよい」「味も間違いない」と評判も上々。「社会貢献したい思いはあったが、機会がなかった」という吉村さんは「SDGsの考えが全国に広がれば」と話している。

 1本2斤で800円(税抜き)。電話か来店で予約を受け付け、第1月曜に手渡す。問い合わせは同店(06.6967.8904)。

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