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» 2019年09月17日 19時32分 公開

百貨店に集う大人の食事 大阪でフードホール戦争

 大丸松坂屋百貨店の旗艦店、大丸心斎橋店本館(大阪市中央区)が20日、リニューアルオープンする。約3年かけ、店舗内容をほぼ一新。目玉の一つが、フロアで購入した食材とお酒を楽しめる「フードホール」だ。いわば大人版フードコートで、大阪では「キタ」を中心にオープンが相次いでいた。ミナミにも拡大した格好で、食をめぐる新たな争いが激化しそうだ。(山本考志)

[産経新聞]
産経新聞

 大丸松坂屋百貨店の旗艦店、大丸心斎橋店本館(大阪市中央区)が20日、リニューアルオープンする。約3年かけ、店舗内容をほぼ一新。目玉の一つが、フロアで購入した食材とお酒を楽しめる「フードホール」だ。いわば大人版フードコートで、大阪では「キタ」を中心にオープンが相次いでいた。ミナミにも拡大した格好で、食をめぐる新たな争いが激化しそうだ。(山本考志)

購入食材を調理

 フランス産トリュフを使った料理に、ソムリエおすすめのワインを楽しむ−。大丸本館の地下2階にオープンする「心斎橋フードホール」だ。

 国内2店舗目となるフランスのトリュフ専門店、松阪牛、神戸牛の調理も可能な肉料理のバル、ソムリエが常駐し国内外の名酒を販売する店舗など計13店が出店。約350席の共用スペースで料理を楽しむ。営業時間は午後11時まで。価格帯はさまざまだが、1000円台半ばから3000円弱の店舗もあるなど通常のフードコートより高めだ。

 大丸は「大人の男女や年配の方にも楽しんでもらえる雰囲気とメニューを備えた」と胸を張る。

 郊外の大型商業施設に代表される従来のフードコートは、家族連れが買い物ついでに立ち寄り、手早くリーズナブルに食事するという利用のされ方が多い。

 一方、フードホールは大人を意識。都心部の百貨店や駅ビルなどに入り、比較的高価格帯のメニューもそろえる。フロアで購入した食材をその場で調理してもらえる店もある。

高級感を前面に

 大阪では昨年、キタで開業が相次いだ。3月に阪急梅田駅の商業施設「阪急三番街」(同市北区)で「ウメダフードホール」が、4月にJR大阪駅ビルの商業施設「ルクア大阪」(同)で「ルクアフードホール」が開業。買った肉をバーベキューで楽しめるコーナーなど、食品販売とフードコートの融合が人気だ。

 流通アナリストの渡辺広明氏は「高級感を打ち出しながら市場のような活気も感じられ、新たな需要を生んでいる」と話す。昨年6月には阪神百貨店梅田本店(同)の「スナックパーク」が改装を経て3年ぶりに復活するなど「食」をめぐる商戦は活況を帯びる。

 フードホールはキタからミナミ方面に波及。大丸に先立ち、近鉄百貨店は今月13日、あべのハルカス本店(同市阿倍野区)近くのファッションビル「あべのHoop」に「フープダイニングコート」をオープンした。約400席のフロアの内装は、グラフィックデザイナーらが演出。肉料理専門のバルやタピオカミルクティーのカフェなど「若い層からビジネスマン、シニア層と幅広い年代が楽しめる」(近鉄百貨店の担当者)と自信をみせる。

photo あべのHOOPの「フープダイニングコート」。オープン初日はタピオカドリンクを求める客で行列ができた=13日午後、大阪市阿倍野区

 渡辺氏はフードホール開業ラッシュの背景として「飲食業界で顧客それぞれの要望に応える『パーソナライズ』が進んでいることがある」と分析。「好きな食べ物を持ち寄るフードホールのような業態のニーズは今後も高まる」と話す。

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