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» 2019年09月30日 17時54分 公開

かんぽ生命、不正契約6327件 法令違反は1400件

 かんぽ生命保険の不正販売問題について、日本郵政グループは30日、顧客からの聴き取り調査の中間報告を公表し、6327件の不正事案を把握したと発表した。このうち、法令違反は約1400件にのぼるという。調査を終えたのは対象約18万3000件のうち、約4割の約6万8000件にとどまっており、今後増える可能性が高い。払いすぎた保険料の返金など、不利益状態の解消を希望する顧客は2万6000人にのぼり、経営への打撃は必至だ。

[産経新聞]
産経新聞

 かんぽ生命保険の不正販売問題について、日本郵政グループは30日、顧客からの聴き取り調査の中間報告を公表し、6327件の不正事案を把握したと発表した。このうち、法令違反は約1400件にのぼるという。調査を終えたのは対象約18万3000件のうち、約4割の約6万8000件にとどまっており、今後増える可能性が高い。払いすぎた保険料の返金など、不利益状態の解消を希望する顧客は2万6000人にのぼり、経営への打撃は必至だ。

photo 会見する(左から)日本郵便の横山邦男社長、日本郵政の長門正貢社長、かんぽ生命の植平光彦社長ら=30日午後、東京・大手町(古厩正樹撮影)

 平成26〜30年度に郵便局などで取り扱った保険契約で、保険料の二重徴収など顧客に不利益を与えた疑いのある契約は18万3000件。9月27日時点で、電話や対面などで5万9000人に聴き取り、6万8000件分を調査した。

 その結果、高齢者への契約内容の説明に家族を同席させていないなどの社内規定違反を含む不正契約は6300件を超え、顧客に虚偽の説明をしたり、不利益な乗り換えであることを隠すなど、法令違反は約1400件判明した。新旧の保険に重複して加入し、二重に保険料を支払ったケースでは、5449件が不正契約とされた。

 かんぽ生命は、顧客の希望に応じて、不利益状態を解消する方針。新契約に加入した後も旧契約を解約せずに保険料を二重に支払った顧客には重複分を、同じ保証内容で保険料の高い規約に乗り換えた顧客には旧契約に戻して、払いすぎた差額分を返金する。旧契約を解約後、新契約に乗り換えられず、保険金が支払われなかった顧客にも旧契約を復元して保険金を支払う。

 かんぽ生命は、年内をめどに残る11万5000件分の調査を終える。販売員などからも事情を聴き取り、最終的な不正契約の実態を判断する。

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