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» 2019年10月02日 15時31分 公開

水戸−つくば間の高速バスが大幅増便

 茨城県内の2大都市である水戸、つくば両市を結ぶ高速バスが1日、大幅に増便された。1日2往復だった平日は8往復に増やし、便がなかった土日祝日にも1日4往復を運行する。県は今年度の当初予算に5770万円を計上してバス増便を支援した。行政による懸命の後押しの背景には、茨城特有のいびつな交通事情がある。

[産経新聞]
産経新聞

 茨城県内の2大都市である水戸、つくば両市を結ぶ高速バスが1日、大幅に増便された。1日2往復だった平日は8往復に増やし、便がなかった土日祝日にも1日4往復を運行する。県は今年度の当初予算に5770万円を計上してバス増便を支援した。行政による懸命の後押しの背景には、茨城特有のいびつな交通事情がある。

photo 水戸市からつくば市へ向かう高速バスに乗り込む利用者。右はつくば市のイメージキャラクター「フックン船長」=1日午前、水戸市のJR水戸駅(永井大輔撮影)

 水戸、つくば両市は直線距離だと約50キロだが、代表的な駅であるJR水戸駅からつくばエクスプレス(TX)つくば駅まで鉄道で移動しようとすると、片道で約2時間弱を要する。

 水戸駅と東京方面を結ぶJR常磐線はつくば市中心部を通らずに南下していることから、取手駅(茨城県取手市)や柏駅(千葉県柏市)まで行き、別の路線を経由した上でTXに乗り換える必要があるからだ。鉄道での移動距離は直線距離の倍以上に及ぶ。

 このため、公共交通機関で水戸、つくば両市を行き来しようとすると高速バスを利用するのが最も効率的だが、運行便数は十分とはいえなかった。

 水戸駅南口のバスターミルでは1日、増便運行開始を記念した式典が行われ、大井川和彦知事やバスを運行する関東鉄道の松上英一郎社長らがテープカットを行った。大井川知事は「両市のアクセス向上は県の発展をつかむために非常に重要だ。県としても職員の出勤などでの積極的な利用を呼びかける」と強調した。

 つくば市など県南部のTX沿線自治体は、東京都心への通勤利便性の高さから人口が増加傾向にあり、経済的な発展が著しい。

 県としては、TX沿線の「活力」を県都・水戸市にも呼び込みたいところだ。県交通政策課の担当者は「TX沿線の人口増加を水戸市をはじめとした県央、県北地域にまで波及させ、県内経済の活性化につなげたい」と語った。(永井大輔)

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