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» 2019年10月09日 17時55分 公開

クリップが付いた、あの鉛筆「ペグシル」 44年前に大阪で生まれた (1/2)

アンケート用紙や場外馬券売り場のマークシートに添えられているクリップが付いた携帯用鉛筆。だれもが一度は見たことのあるこの製品には「ペグシル」という名前がある。ゴルフ製品製造販売会社の「岡屋」が44年前に開発し、単純計算で日本人が毎年1本ずつ手にするまでになった。社長の井尻和子さん(76)は「子供や女性も喜ぶ商品を作りたい」と意気込む。

[産経新聞]
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 アンケート用紙や場外馬券売り場のマークシートに添えられているクリップが付いた携帯用鉛筆。だれもが一度は見たことのあるこの製品には「ペグシル」という名前がある。ゴルフ製品製造販売会社の「岡屋」(大阪市淀川区)が44年前に開発し、単純計算で日本人が毎年1本ずつ手にするまでになった。社長の井尻和子さん(76)は「子供や女性も喜ぶ商品を作りたい」と意気込む。(藤崎真生)

 昭和49年の初秋。後に和子さんの夫となる故・井尻保宏さんは、シングルプレーヤーの腕前を持つゴルフのことで悩んでいた。スコアカードの記入に使う短い鉛筆が、不便きわまりない。ポケットに入れればシャツが黒く汚れる。寒いと手がかじかんで、書きづらかった。

 そんな折、豆腐店と駄菓子店を家業としていた兵庫県内の実家で瓶入り牛乳を飲み、紙ふたを開ける針つきの栓抜きがふと目にとまった。「この針を鉛筆の芯に変えたら」

photo 「書きやすくて折れないのがペグシルの良さ」と語る井尻和子さんの手元。ふと亡き夫、保宏さんの名前を記した=大阪市淀川区

 スコアカードに挟んでみると、長さといい、平らな形といい、いい具合に収まった。最大の特徴ともいえるクリップを付けるという発想は、ここから生まれた。試作段階では、グリーンの落球跡を直すゴルフ用品「グリーンフォーク」(ペグ)を付けたこともあり、ペグシルという名前もできた。

 医療用品製造販売会社に勤めていた保宏さんは脱サラして翌50年に「岡屋」を創業。ただちにペグシルの販売に乗り出したが、当初は苦難の連続だったという。

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