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» 2019年10月23日 05時00分 公開

買い物難民救え! コンビニ商品もドローンでお届け (1/3)

高齢化、過疎化が進む岡山県山間部の和気町で10月から、無人航空機のドローンを使った生活物資の配送実験が行われている。配送先は、自動車でたどり着くには一本道しかない集落など。住人は高齢者が多い。

[産経新聞]
産経新聞

 高齢化、過疎化が進む岡山県山間部の和気町で10月から、無人航空機のドローンを使った生活物資の配送実験が行われている。配送先は、自動車でたどり着くには一本道しかない集落など。住人は高齢者が多い。買い物支援の一つとして期待されるが、土砂崩れなど災害時には孤立の恐れがあり、地域の新しいインフラとしても注目される。

住人44人の集落

 「今日は調子良く飛んどるわ」

 ブオーンと音を立ててプロペラを回し、山あいへ去っていく大型ドローン(幅1.6メートル、高さ90センチ)を見上げ、松石富子さん(82)がつぶやいた。手にはファミリーマートのすし、岡山のスーパー「天満屋ハピーズ」のちくわが入ったポリ袋。ドローンが運んできた松石さんと愛猫の昼ご飯だ。

photo 荷物を運び、山あいのヘリポートに到着したドローン=10月15日、岡山県和気町

 松石さんの住む和気町・津瀬地区は、吉井川沿いの急峻(きゅうしゅん)な山の麓にあり、17世帯44人が住む。最寄りのスーパーまでの距離は約13キロだが、高齢化が進んでおり車を運転できない人は多い。地区に向かうのは県道の一本道のみ。川から近く、災害時には孤立しやすい場所でもある。

 松石さんは集落の坂の上の家で1人で暮らす。「ドローンは本当にありがたいです。ちくわは猫にあげようと思って。1人で寂しいからかわいいんです」と目を細めた。

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