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» 2019年10月24日 11時44分 公開

リブラ計画は「リスキー」 「稼働するか分からない」 ザッカーバーグ氏

 【ワシントン=塩原永久】米交流サイト大手フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は23日の米下院公聴会で、暗号資産(仮想通貨)の「リブラ」を発行する計画が「リスキーだ」と述べた。通貨としての仕組みが複雑なため「稼働するか私も分からない」と言及し、早期の事業化に慎重な考えを示した。

[産経新聞]
産経新聞

 【ワシントン=塩原永久】米交流サイト大手フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は23日の米下院公聴会で、暗号資産(仮想通貨)の「リブラ」を発行する計画が「リスキーだ」と述べた。通貨としての仕組みが複雑なため「稼働するか私も分からない」と言及し、早期の事業化に慎重な考えを示した。

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEO(写真は9月19日にワシントン州議会議事堂訪問時のもの。ロイター)

 同氏は「米当局から認可を得られるまで全世界で発行に関与しない」と話し、来年前半を目指すとした発行計画の遅延を容認。ドルなどの金融資産で価値を担保する仮想通貨の仕組みが「極めて複雑だ」と認め、発行に向けた積極的な姿勢は影を潜めた。

 スイスに置くリブラの運営組織から最近、クレジットカード大手ビザやマスターカードが脱退を表明。ザッカーバーグ氏は「リブラにリスクがあると考えたためだろう」と説明した。運営組織の加盟社が現在21法人となり、設立当初の約30法人から減少したという。

 一方でザッカーバーグ氏は、中国が仮想通貨で先行する可能性に危機感を表明。「金融分野でのリーダーシップの維持に重要だ」と指摘し、米国が失敗を恐れずイノベーション(技術革新)に果敢に取り組むべきだとの認識を強調した。

 ロイター通信によると、リブラ発行に不透明感が増したとして、欧州ルクセンブルクの取引所で仮想通貨の一種「ビットコイン」のの対ドルの取引価格が、今年5月中旬以来、約5カ月ぶりの安値まで下落した。

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