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» 2019年11月21日 14時45分 公開

変わる学生食堂 こだわりメニュー、アプリ予約に「ぼっち席」も

 いつもガヤガヤ、安くて、おなかいっぱい−。かつてこんなイメージだった大学の食堂(学食)が変わりつつある。カフェのようなおしゃれな雰囲気の演出や、体作りや美容にこだわる学生向けプロテイン入りメニューの提供のほか、混雑時にアプリでメニューを予約できる仕組みも登場。独りぼっちでも気兼ねなく利用できる「ぼっち席」も好評で、学生の多様なニーズに合わせたサービスが広がっている。(有年由貴子、桑村大)

[産経新聞]
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 いつもガヤガヤ、安くて、おなかいっぱい−。かつてこんなイメージだった大学の食堂(学食)が変わりつつある。カフェのようなおしゃれな雰囲気の演出や、体作りや美容にこだわる学生向けプロテイン入りメニューの提供のほか、混雑時にアプリでメニューを予約できる仕組みも登場。独りぼっちでも気兼ねなく利用できる「ぼっち席」も好評で、学生の多様なニーズに合わせたサービスが広がっている。(有年由貴子、桑村大)

photo 近畿大の学生食堂で、キャッシュレス決済の端末を操作する学生ら=近畿大東大阪キャンパス

 「多様な学生の好みに合わせ、体も心もメンテナンスできるようにした」。近畿大東大阪キャンパス(大阪府東大阪市)で9月、リニューアルオープンした2つの「新世代型食堂」について、同大の世耕石弘(いしひろ)総務部長は強調する。

 それまでは、麺類やカレーなどの“がっつり系”メニューを中心とする従来型の学生食堂だった。一つ目の新食堂は、米スポーツ用品大手「アンダーアーマー」の日本総代理店が協力し、プロテイン入りやダイエット向けのメニューを提供。管理栄養士もメニュー考案に関わり、スポーツをする学生や、美容のため体形維持に取り組む学生らの健康管理をサポートする。

 もう一つの学食では、カフェのような雰囲気で、通常メニューに加え、学生が大阪名物のたこ焼きを焼けるなどのエンターテインメント性も持たせた。

photo たこ焼きを焼いて楽しめるコーナー=大阪府東大阪市の近畿大東大阪キャンパス

 2万4千人の学生が在籍する同キャンパスでは昼休み中など限られた時間に学生が押し寄せ、混雑緩和が課題。このためスマートフォンアプリでメニューを予約できる仕組みを導入したほか、新食堂の食券販売機の多くをキャッシュレス決済対応とし、効率的に利用できるようにした。2年の堀内菜摘さん(20)は「混雑時には食券購入に10〜15分並んでいたが、今はスムーズです」と話す。

 同大の担当者は「安くておいしいだけでなく、食堂にも付加価値を付けていくことが大切だ」とする。

京都大では「ぼっち席」

 一方、京都大では平成24年に1人での利用を想定した「ぼっち席」が登場し、支持を広げている。吉田キャンパス(京都市左京区)中央食堂には、中央に高さ約50センチのついたてが設けられた6人がけテーブルが計10台並ぶ。

photo ついたてで仕切られた「ぼっち席」で食事する学生ら=京都市左京区の京都大吉田キャンパス中央食堂

 食堂を運営する京大生活協同組合によると、授業や研究の合間に1人で食事を済ませる利用者が多く、混雑時でも相席で食事がしやすいようにと導入した。

 法学部4年の男子学生(23)は「混雑時にテーブル席を1人で利用するのは気が引けるので、気軽に利用できて便利だ」。大学院博士課程の男子学生(28)も「正面に人がいても視線が気にならず、食事がしやすい」と話す。

 1人用席の導入は京大内の他の食堂にも広がっており、京大生協の担当者は「多様化するニーズに応えていきたい」としている。

 神戸大でも約10年前に1人用席を導入。現在は学内3食堂の約120席に拡大しており、運営する神戸大生協の担当者は「満席率は高く、回転率も通常の席より2〜3倍向上した」と話している。

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