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» 2019年12月03日 19時35分 公開

「ながら運転」厳罰化で「映画館スマホ」にも怒りの声 上映前に注意喚起もなくならず…

 1日から改正道路交通法が施行され、運転中の携帯電話やスマートフォンの操作に対する罰則が強化された。スマホの普及や利便性からあちらこちらで「ながらスマホ」が問題になっているが、最近では上映中の映画館でのスマホ操作が横行しているという。これも「厳罰化」できないのか。

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 1日から改正道路交通法が施行され、運転中の携帯電話やスマートフォンの操作に対する罰則が強化された。スマホの普及や利便性からあちらこちらで「ながらスマホ」が問題になっているが、最近では上映中の映画館でのスマホ操作が横行しているという。これも「厳罰化」できないのか。

 運転中にスマホや携帯電話を手に持って通話したり、画面を注視した場合の違反点数は改正前の1点から改正後は3点に、反則金も普通車は6000円から1万8000円と3倍になる。

 「ながら運転」が原因で事故を起こした場合は、違反点数は2点から一発免許停止に相当する6点に。反則金はなく刑事処分の対象となり、罰則も1年以下の懲役または30万円以下の罰金と重くなった。カーナビの注視も対象になる。

 「ながらスマホ」をめぐっては、道路や駅のホームなどでの歩きスマホの危険性が問題になっているほか、マナーの面から、スマホの使用を禁止する飲食店もある。

 一方で、最近増えているというのが、映画上映中のスマホ使用だ。ツイッターでは、暗い館内でスマホを操作する観客に対して、「いじる時の光とか音とか本当に邪魔」と不満を漏らす声も多い。

 都内有数規模の映画館には「迷惑だ」といった趣旨のクレームが入るという。運営会社の関係者は「上映前に注意喚起しているが、なかなかなくならない」と嘆く。

 愛知県内のある映画館では「入場時に、スマホを持っている人に個別にお声がけすることもある。上映前に『エンドロールが終わるまでが一つの作品です』などとアナウンスしている」(関係者)という。

 お金を払ってわざわざ映画館まで行き、なぜスクリーンではなく手元の画面に目をやるのか。

 明星大学准教授の藤井靖氏(臨床心理学)は、「情報を手に入れたいときにすぐ手に入れられる生活を続けると、我慢せず結果を欲しがるようになる。SNSなどで新しい情報を得たり、即反応しないと損をしてしまうように感じて強迫的にやってしまうのはないか」と分析する。

 SNSでは、登場人物が少しでも音を発したら殺されるという設定のホラー映画の上映中に通話をしていた人の目撃情報が寄せられていた。

 これが事実なら、「厳罰化」してほしいというのが人情だが、弁護士の高橋裕樹氏は「映画では危険を伴わないので、厳罰化は難しい」と指摘する。「不快に思った人が、スマホを操作した人に損害賠償請求を起こすことは理論的に成立する。ただ、素直に賠償に応じるとは思えないので、訴訟費用を考慮すると、もう一度、映画を見た方が安い」と話していた。

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