ニュース
» 2019年12月11日 19時19分 公開

アマゾンで「サクラレビュー」投稿が横行 チェックサイト開発者が語る意外な正体は…

 ネット通販大手のアマゾンで、報酬などと引き換えに商品の高評価レビューを書き込む「サクラレビュー」が横行している。近年は手口が巧妙化し、やらせかどうか見分けるのも困難だ。そんな時、ユーザーの味方になるのが「サクラチェッカー」というサイトだ。開発者はサクラの意外な正体について明かす。

[ZAKZAK]
ZAKZAK

 ネット通販大手のアマゾンで、報酬などと引き換えに商品の高評価レビューを書き込む「サクラレビュー」が横行している。近年は手口が巧妙化し、やらせかどうか見分けるのも困難だ。そんな時、ユーザーの味方になるのが「サクラチェッカー」というサイトだ。開発者はサクラの意外な正体について明かす。

photo レビューの信頼性を分析する「サクラチェッカー」

 サクラチェッカーにアクセスし、検索窓にアマゾン製品のURLや商品名を打ち込むと、「怪しい日本語」「価格・製品」「ショップ情報・地域」「レビュー分布」など8項目からレビューの信頼度を分析。信頼性が確認できた商品には「合格」、サクラの存在が懸念される商品には「警告」や「危険」の表示が出る。

 ためしに、アマゾンのレビューで全て星5つの最高評価という海外メーカー製の大容量モバイルバッテリーについて調べてみた。すると「危険」「サクラ度は90%」との表示が出た。

 サクラチェッカーを開発したのは、普段はIT企業で管理職を務めるユウ氏(仮名)。サクラ度が高い商品の特徴を「タイトルが異様に長く、メーカー名が入っていないものや、商品写真に説明文など過剰な演出が入っている商品はアマゾンの規約にも反しており、怪しい」と指摘する。

 最高評価の星5つと最低評価の星1つの両極端なレビューが集まっているのも要注意だ。これは、販売するショップに対するレビューも同様で、「ショップ開設時に『商品が無事配達された』など高評価を自作自演で入れるが、その後実際のユーザーが低い評価をつけるので、不自然なレビュー分布になる傾向がある」と説明する。

 ユウ氏は本業で採用活動や部下のマネジメントのかたわら、就職・転職活動の情報をまとめた「ぶっちゃけ面接官(」も運営する。サクラチェッカー開発のきっかけを「レビューで高評価のワイヤレス充電器を購入したら、全然充電しなくて困ったり、高評価のUSBディスプレーアダプタが3日で壊れてしまうことがあった」と振り返る。

 SNSのレビュー募集グループに複数潜入しているユウ氏は、サクラの正体についてこう語る。

 「思いのほか日本人が多い。学生や主婦も多く見受けられ、気軽に参加できる仕事として考えられているのかもしれない。参加者の中には、やらせレビューの投稿を『簡単な副業』などと情報商材化することでさらに稼ぎを得ようと考える人もいる。そういう人が新たなグループを作り、ねずみ講のように派生していっているようだ」

 一方でユウ氏は「高評価が数千レビューあるような不自然な商品が少なくなってきた。アマゾン側が精力的に削除した結果ではないだろうか」と最新の傾向を分析した。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間