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» 2019年12月13日 12時25分 公開

ミカンの食べ方を革命する 「有田むき」の秘密 (1/3)

 冬の味覚の代表といえば、ミカン。好きな人は一日何個も手を伸ばしてしまうが、最近、ユニークなむき方が広まっているのをご存じだろうか。)

[産経新聞]
産経新聞

 冬の味覚の代表といえば、ミカン。好きな人は一日何個も手を伸ばしてしまうが、最近、ユニークなむき方が広まっているのをご存じだろうか。温州ミカンの主産地・和歌山の有田(ありだ)地方で行われている「有田むき」と呼ばれる皮ごと身を割る方法で、ほんの数秒で皮がむける。インターネットを通じて全国で話題となり、地元ではこれを商機に販路拡大を狙う動きも生まれている。(西家尚彦)

photo 「有田むき」の動画を投稿した田中颯樹さん

 それはツイッターにアップされた1本の動画が発端だった。

 日付は平成28(2016)年12月14日。「大阪に来てから、ミカンの皮をべりべり剥(は)がす人が散見されるので、ミカン農家の孫として、本場和歌山の剥(む)き方を紹介します」。こんな短文と一緒に、ミカンのへたのない方から皮ごと4つに切れ込みを入れ、割って、素早くはがすテクニックが約10秒間の動画で公開された。

 瞬く間に拡散、投稿から3年たったこれまでの閲覧数は約133万件。閲覧した人が、さらに紹介するリツイートの件数も約2万6千件に達している。

 投稿したのは、現在、大阪大学の工学研究科で機械工学を専攻する大学院生、田中颯樹(さつき)さん(24)。和歌山市出身で、祖父は「有田みかん」の産地、和歌山県有田川町でミカン農園を営んでいる。

 大学入学後、大阪府箕面市で暮らす田中さんのもとには毎シーズン、祖父から段ボール入りの有田みかんが送られてくるようになった。3回生のとき、自室で友人らに有田みかんを振る舞い、彼らが帰宅した後、ふと気が付いたことがある。

 「みんなミカンのむき方、下手やなぁ」。テーブルには、細かく千切れた皮が散乱していたのだ。有田むきのむき方で育ってきた田中さんは嘆息した。そこで「参考になればと、ほんの軽いノリで実演し動画を投稿した」ところ、たちまち拡散。「有田むき」として急速に知られるようになった。

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