ニュース
» 2019年12月16日 15時51分 公開

「ワークマンに続け!」水道工事会社がアパレル参入 立役者は (2/3)

[SankeiBiz]
SankeiBiz

作業服姿で、同級生に遭遇

 ある日、アパレル事業を立ち上げるきっかけとも言える日が訪れる。東京・丸の内のオフィス街で、大学の同級生の女性に偶然再会した。同級生はかっちりとしたオフィスウエアに身を包んでいた。一方の中村社長は、ダークブルーのブルゾンとパンツの「ザ・作業服」だった。しかも当時は女性用サイズがなかったため、男性用のSサイズを着ていてサイズも合っていなかった。「仕事にはプライドを持っていたが、何とも言えない恥ずかしい気持ちになった」と振り返る。

 入社から4年後の2015年に、中村社長は人事部の新設を提案し、採用活動と並行しながら、作業服のリニューアルに乗り出した。社員へのヒアリングで「仕事帰りのデートにも着て行けるデザインの制服がいい」という声をヒントに「スーツ型の作業服」を作り始めた。

 だが、サンプルを作ろうにもアパレルの知識を持った社員はいない。社員たちが市販のスーツを数十着買ってきて、身頃や袖の部分を切り離し、どんな生地を使ってどんな仕立てにすれば着心地が良くなるかを研究したが、困難も多かった。

photo もともとは水道メンテナンス事業を行う自社の制服だった

 たくさん道具が入るようにポケットの数を多くするとスーツのスマート感がなくなってしまう。機能性とデザイン両方をかなえるために、外部のデザイナーの力を借り、何度もサンプルを作り直した。従業員が現場で動きやすいように、ストレッチ性が高く、汗が乾きやすい生地も生地メーカーと開発した。2年かけてようやく納得のいく作業着が完成した。

 機能性の高い作業着は、すぐに取引先の関心を集めた。「ウチにも作ってほしい」という依頼が少しずつ入るようになり、2017年12月にアパレル事業を立ち上げ、オアシススタイルウェアを設立し中村氏が社長に就任した。

Copyright (c) SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間