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» 2020年01月28日 04時00分 公開

便利? 危険? 次世代モビリティーの「モペット」って何 (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

法律上は「原付」

 見た目は電動アシスト自転車そのままのモペット。だが、大きく異なる部分があり、そこに普及に向けた壁があるという。

 道路交通法は、車両について、みなし歩行者▽軽車両▽原付▽自動車−の4種に分類している。時速6キロ以下の電動車いすなどは歩行者とするみなし歩行者。足でペダルをこがないと動き始めず、時速24キロ以上でモーターの補助が停止する電動アシスト自転車は、リヤカーなどと同じ軽車両に分類され、運転免許なしで運転することが可能だ。

photo グラフィットのモペットに乗る同社の鳴海禎造CEO=和歌山市(前川純一郎撮影)

 一方、同社のモペットはこがなくても動き出すことなどから法律上は原付に区分されている。よって公道で走るにはナンバープレートやバックミラー、方向指示器、テールランプ、クラクションをつける必要があり、運転免許やヘルメットの着用も求められる。自賠責保険への加入も必要だ。さらにモーターの出力が0.6キロワットを超えれば自動車と同じ扱いになる。

 原付か自動車と同じ扱いになれば、それに応じた安全対策が求められる。国内の規制は海外と比べ厳しいといい、専門家はモペットなどの電動モビリティーの普及には「法改正が必要」と指摘する。

 「自転車の速度に近いものが車と一緒に走るのは危険で、現在の法律は新たなモビリティーに対応していない」とするのは、モビリティーの共存を研究する茨城大学の金(きん)利昭教授(交通計画)。「自転車通行帯を最高時速25キロ程度の『中速帯』に位置づけ、道交法に中速帯を走るスローモビリティーの区分を設けるべきで、海外ではすでに制度作りが先行している。実現すれば、歩道も安全な空間にできる」と話す。

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