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» 2020年02月12日 05時00分 公開

いま日本映画業界が活況、その理由は? (1/3)

日本では、映画が音楽コンサートやステージなどと同じライブ・エンターテインメントとして認知されてきたようだ。映画会社などで構成する日本映画製作者連盟が先月、発表した令和元年の映画統計によると、興行収入は2611億円で過去最高。観客動員も、目標の2億人に迫る約1億9000万人を記録するなど、いま日本映画業界は活況を呈している。

[産経新聞]
産経新聞

 日本では、映画が音楽コンサートやステージなどと同じライブ・エンターテインメントとして認知されてきたようだ。映画会社などで構成する日本映画製作者連盟(会長・岡田裕介東映会長)が先月、発表した令和元年の映画統計によると、興行収入(興収)は2611億円で過去最高。観客動員も、目標の2億人に迫る約1億9000万人を記録するなど、いま日本映画業界は活況を呈している。

シネコンの増加

 好調の主な要因の一つに、同一の施設内に複数のスクリーンを有する「シネマコンプレックス」(シネコン)が増えていることがある。シネコンは20年ほど前に本格的に増え始め、平成12年には映画館全体に占めるシネコンのスクリーン数は4割強だったが、昨年は9割近くを占めるまでになった。

 また、映画館での楽しみ方も、最近は多種多様だ。3D映像による劇場公開で話題になった「アバター」(平成21年)が大ヒット。4D上映によりSF映画などはその臨場感を体感することも可能だ。

 また、さまざまなタイプの応援上映も盛んになっている。「アナと雪の女王」(26年)や「ボヘミアン・ラプソディ」(30年)などの作品では、劇中歌の歌詞に字幕を付け、上映中に観客が一緒に歌うなど参加型の映画が人気だ。

 歓声や声援のほか、応援上映を前提に作られる作品も出てきた。観客が劇中のせりふを字幕に合わせて話し、まるで劇中の登場人物になった気分を味わるという。

 さらに立川シネマシティでは、重低音専用スピーカーで爆発音やごう音などを体感できる極上爆音上映を実施。「ガールズ&パンツァー 劇場版」(27年)は超ロングランヒットし、注目された。

 このほかに贅沢なラグジュアリーシートを設置したり、TOHOシネマズや松竹マルチプレックスシアターズなどは赤ちゃん連れでも映画を楽しめる上映日を設定するなど、消費者の多様なニーズにも応えている。

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