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» 2020年03月06日 07時45分 公開

新型コロナ、一斉休校で“生乳余り”現象 酪農家悲鳴「このままでは廃棄」

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小中高校が臨時休校となった余波で、給食用の乳製品の一部が行き場を失っている。ネット上では「乳製品を買おう」という呼びかけも高まりつつある。

[ZAKZAK]
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小中高校が臨時休校となった余波で、給食用の乳製品の一部が行き場を失っている。ネット上では「乳製品を買おう」という呼びかけも高まりつつある。

 トイレットペーパーはデマで売り切れになったが、こちらは現実の問題だ。SNSでは酪農関係者とみられるアカウントが「このままでは絞った生乳は廃棄となり非常にもったいないうえにお金にもならない」と切実な声を上げる。

 メーカーはどう対応しているのか。学校給食向け乳製品などを販売する食品メーカーの業務用商品販売担当者は、「給食用の乳製品と市販の乳製品は、生産ラインが異なるので困っている。市販の製品が売れても給食用製品の滞りが解消されるわけではないので、対応策を考えるため先週からバタバタしている」。余った製品について「社内販売や、価格を下げて病院食用に販売するなどの方策も上がっているが、まだ完全な対応とはいえない」と肩を落とす。

 乳製品大手の雪印メグミルクは「余った給食用の生乳は、ヨーグルトやチーズ、牛乳など市販の商品生産に移して対応している。商品を買い支えてもらえることはありがたいが、期限が短い製品なので必要な分だけ買ってほしい」(広報担当者)と呼びかける。

 酪農家とメーカー間で生乳の流通を仲介する関東生乳販売農業協同組合の販売担当者は、「学校給食のため出荷される牛乳は1日約500トン。この1年間で牛乳の売れ行きは伸びていて、現状では牛乳が余る事態には陥っていないが、それも給食で牛乳を飲む児童が家庭でも飲むことが前提だ」と話す。

 この販売担当者は「子供も栄養を取れるし、酪農家も助かる。大変な時期だとは思うが、なるべく家庭でも牛乳を飲むよう意識してみてほしい」と強調した。

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