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» 2020年03月07日 09時40分 公開

宮城県の宿泊税導入が一転白紙に、なぜ (1/3)

宮城県が観光振興の安定財源確保のためとして導入を目指していた「宿泊税」。導入に向けて議論が続いていたが、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を理由に村井嘉浩知事は2日、県議会に提出していた関連条例案を取り下げる異例の対応を取った。

[産経新聞]
産経新聞

 宮城県が観光振興の安定財源確保のためとして導入を目指していた「宿泊税」。導入に向けて議論が続いていたが、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を理由に村井嘉浩知事は2日、県議会に提出していた関連条例案を取り下げる異例の対応を取った。地元の宿泊事業者からは安堵(あんど)の声があがったが、観光振興財源の確保の方法は今後も議論を呼びそうだ。

議案取り下げ

 「議会の途中で議案を取り下げることはあってはならないが、新型コロナウイルスの影響でキャンセルが続き、宿泊事業者に心理的負担をかけることはできない」

 村井知事は苦渋の決断に至った理由をこう述べた。今後の方針については「全くの白紙」と強調した。県議会側も村井知事の申し出を承認した。

 また、仙台市も宿泊税導入を見据え「市交流人口拡大財源検討会議」を設置し、本年度中の方針取りまとめを目指していたが、同様の理由で先延ばしにする見通しだ。

photo 緊急集会を開催し宿泊税の導入反対を表明するホテル・旅館の業界団体の関係者=2019年12月11日、仙台市宮城野区(千葉元撮影)

 今回の県の議案取り下げについて、同県気仙沼市のホテル経営者は「感染拡大の影響で業界全体が宿泊税どころではなくなっている。撤回は当然だ」と受け止めた。このホテルも2月24日からの1週間で約150件の宿泊キャンセルが発生していた。

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