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» 2020年03月25日 13時30分 公開

「ばいきん扱いされた」 コロナ・ハラスメント横行 (1/3)

新型コロナウイルスに起因したハラスメント(嫌がらせ)行為が横行している。身近で感染者が出たため中傷を受けたり、花粉症やぜんそくの人がせきをしただけでトラブルになったり。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスに起因したハラスメント(嫌がらせ)行為が横行している。身近で感染者が出たため中傷を受けたり、花粉症やぜんそくの人がせきをしただけでトラブルになったり。「ばいきん」のような扱いに多くの人が悲鳴を上げる。感染拡大を理由にした人員削減や内定取り消しといった労働にかかわる問題も切実だ。(桑村朋)

 「ばいきん扱いされた」

 「引っ越し業者からキャンセルされた」

 「タクシーの乗車拒否にあった」

 医師と看護師の感染が判明した北播磨総合医療センター(兵庫県小野市)。外来診療や新規入院を停止しているものの、センターの患者や職員、その家族に対する中傷や風評被害が相次いでいるという。

 センターによると、「PCR検査を受けなければ出勤停止」と勤務先から告げられた職員の家族もいた。「ばいきん扱いされた人もいる。ウイルスへの恐怖も理解しているが、職員らは地域医療を守るために懸命に努力している。よく考えてほしい」と担当者。

photo 北播磨総合医療センターのホームページの画面=24日

 同センターはホームページに「新型コロナウイルス感染症の影響による誹謗(ひぼう)中傷・風評被害について」とするコメントを掲載。一部被害についてはすでに行政に相談しているという。

 偏見や思い込みに基づくハラスメント。新型コロナウイルスの感染拡大以降、SNSでは世間の冷たい目に悩む投稿も目立つ。

 《花粉症のせきなのに怒られた》《感染者が出た町から通勤しているだけで感染を疑われた》。一連の行為を「コロナ・ハラスメント」と呼ぶ向きもある。

 実際のトラブルもあった。福岡市営地下鉄では2月、マスクを着用せずせきをしたことをめぐり、隣同士に座っていた男性2人が言い合いになり、電車の運行に遅れが生じた。

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