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» 2020年05月08日 13時46分 公開

突然の大量退職で、ブランド鶏14万羽処分の破綻騒動 (1/3)

和歌山県産のブランド鶏「紀州うめどり」が、存亡の機に立たされている。養鶏場では鶏の死骸が大量に放置され……。

[産経新聞]
産経新聞

 和歌山県産のブランド鶏「紀州うめどり」が、存亡の機に立たされている。生産を一手に引き受けてきた同県有田川町の有田養鶏農業協同組合が、加工処理を依頼していた系列業者の従業員が大量退職したため出荷が困難となり、経営破綻したのだ。養鶏場では鶏の死骸が大量に放置され、県が処分の行政代執行に乗り出す事態に。地元では新たな業者が規模を縮小して再起を模索する動きもあるが、ブランド鶏はよみがえるか。(前川康二)

photo 「紀州うめどり」の死骸を処理する和歌山県の行政代執行=和歌山県田辺市

 紀州うめどりは、県産の梅酢エキスを飼料に混ぜて育てた鶏。県養鶏研究所が約3年かけて開発し、県内の養鶏業者や梅干し業者などが平成17年、ブランド化を進める「紀州うめどり・うめたまご協議会」を発足させた。

 臭みが少なくジューシーな食感が特徴で、20年に東京ビッグサイトで開かれた「地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」では、紀州うめどりが「見た目」「食感」「食味」で1位、「好感度」で2位となり、総合評価で最優秀賞を獲得して一躍有名になった。スーパーや百貨店などからの注文が相次ぎ、県内の鶏肉生産量全体の約5割を占めるまでに急成長した。

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