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» 2020年05月12日 13時50分 公開

テスラ、地元反対も工場稼働強行 トヨタとホンダも北米で再開 

 【ワシントン=塩原永久】新型コロナウイルスの感染拡大で、北米工場を休止していたトヨタ自動車など日米の自動車メーカーが、11日から工場を再開させた。各社は従業員らの感染防止策を策定し、段階的に通常稼働に戻す方針。一方、米テスラは同日、反対する地元当局を押し切って工場再開を強行。行政と企業が対立するケースが起きたほか、再流行を警戒する企業からは戸惑いの声もあがる。

[産経新聞]
産経新聞

 【ワシントン=塩原永久】新型コロナウイルスの感染拡大で、北米工場を休止していたトヨタ自動車など日米の自動車メーカーが、11日から工場を再開させた。各社は従業員らの感染防止策を策定し、段階的に通常稼働に戻す方針。一方、米テスラは同日、反対する地元当局を押し切って工場再開を強行。行政と企業が対立するケースが起きたほか、再流行を警戒する企業からは戸惑いの声もあがる。

米Teslaのカリフォルニア州フリーモント工場(写真 ロイター)

 トヨタ自動車とホンダが11日、約50日ぶりに米国とカナダにある完成車や部品の工場を再開した。米ゼネラル・モーターズ(GM)など、米国拠点の大手3社も18日から再開する予定。

 外出制限や営業規制が全米で実施され、大手各社は需要減少を見込み、3月下旬以降、操業を休止していた。トヨタ、ホンダは4月の米新車販売が、ともに前年同月比5割近く減った。

 各社は工場再開にともない、一時帰休させた従業員らを業務に復帰させる。

 新型コロナ流行中に再稼働させるにあたり、ホンダが作った感染防止策は、従業員や取引先などの訪問者に発熱の症状があれば入場を認めない。場内ではマスクを着用。勤務シフトや昼食休憩の時間を細分化するほか、清掃を増やし、施設の除菌作業も実施する。

 一方、州や郡といった地方行政府と企業が対立するケースも出ている。西部カリフォルニア州の電気自動車メーカー「テスラ」のマスク最高経営責任者(CEO)は11日、工場を再開したことを明らかにした。

 工場がある同州サンフランシスコ近郊のアラメダ郡は、同社の安全確保策が郡に承認される前に、工場を再開することを禁じた。そのためテスラは、郡の裁判所に提訴。さらにマスク氏は9日、ツイッターで「本社をテキサス州やネバダ州に移す」と脅しをかけ、反発をあらわにしていた。

 テキサス州など南部の州が経済活動再開で先行したが、カリフォルニア州などは感染症対策の緩和に慎重で、マスク氏が不満を爆発させた形だ。

 ただ、就業中の感染を恐れる従業員が、事業主を訴える例が続発している。また、州知事が経済再開を急ぐ一方で、州を構成する郡の保健当局が、地元での流行再発に警戒を呼び掛けるケースもみられる。そのため、米メディアは「誰の指示を聞けばいいのか分からず、事業再開の判断が難しい」などと戸惑う事業主の声を伝えている。

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