ニュース
» 2020年06月03日 08時16分 公開

5G電波が届かない 携帯各社が目指す「カバー率9割」の独り歩き (1/3)

携帯電話各社が今年3月から本格サービスを始めた第5世代(5G)移動通信システムの普及をめぐり、携帯各社が宣伝する「1、2年後にはカバー率9割を超える」という数字が独り歩きしている。

[産経新聞]
産経新聞

 携帯電話各社が今年3月から本格サービスを始めた第5世代(5G)移動通信システムの普及をめぐり、携帯各社が宣伝する「1、2年後にはカバー率9割を超える」という数字が独り歩きしている。5Gの通信基地局設置における総務省の指標が4Gから変更されたことで、現状の4Gのように一般の人が生活の中で5G対応のスマートフォンを当たり前のように使えるとは限らないというのだ。

 「数歩移動したこちらの方が電波が強いですよ」

 5Gの本格サービスが始まったばかりの3月末。都心のある携帯電話ショップの店員が、スマートフォン端末を試そうとした記者を案内してくれた。わずか数歩で通信速度が倍近く変わっていた。

photo 5G基地局の設置工事(NTTドコモ提供)

 NTTドコモが5Gのサービス開始を発表したときも、利用エリアは「○○ビルの2階」といった表示だった。裏を返せば、別のフロアでは5Gの電波が届いていないということだ。

 消費者にとって、どこで5Gが利用できるのかは大きな関心事だ。ところが、基地局設置の進捗状況を示す総務省の指標が従来の4Gのものから変更され、これが利用者を迷わす要因となりそうなのだ。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間