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» 2020年06月30日 08時20分 公開

サポート届かぬ人々も:商店街「コロナに負けた。今日で閉店です」 (1/3)

新型コロナ感染拡大を受けて、多くの企業が売上減で苦しんでいる。東京都台東区と荒川区にまたがる商店街「谷中銀座」で、洋服店を営む店主も……。

[産経新聞]
産経新聞

 「コロナに負けました。今日で閉店です」

 東京都台東区と荒川区にまたがる商店街「谷中銀座」で、洋服店を6年間営んできた店主の男性(72)は、力なく話した。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の解除から約1カ月が過ぎた27日。食べ歩きや、総菜を買い求める客の行列が見られ、商店街がにぎわいを取り戻しつつあるにもかかわらずだ。

photo 谷中銀座で喫茶店「カフェ ア・ラ・パパ」を営む小川宏さん=27日、荒川区西日暮里

 がらんとした店内で黙々と片づけをする老夫婦。男性によると、通りを歩く人は増えたが、店に客が入ってこないという。人々の消費行動は元に戻ってはいない。1人10万円の国の特別定額給付金は申請したがまだ入金されず、事業主を救済する「持続化給付金」については「これはだめだ、この書類が必要だと言われ、理解できないからあきらめるしかなかった。泣き寝入りです」。

 同じ谷中銀座の喫茶店「カフェ ア・ラ・パパ」(荒川区西日暮里)を営む小川宏さん(72)は、売り上げが落ちて店の維持費に悩まされていたが、持続化給付金の申請が通り、支給された。「一緒に働く娘や青色申告会の助けを借りて申請を出すことができた。自分一人では難しかったと思う」と振り返る。

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