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» 2020年07月17日 19時22分 公開

貸すも地獄、貸さぬも地獄? コロナ禍の企業倒産ラッシュに「銀行不要論」も (1/2)

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、資金繰りに窮している全国の中小零細企業や個人事業者が緊急融資を受けようと、金融機関の店頭に列をなす光景が見られた。,i

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 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、資金繰りに窮している全国の中小零細企業や個人事業者が緊急融資を受けようと、金融機関の店頭に列をなす光景が見られた。

 銀行や信用金庫、信用組合は、公的融資機関に負けじとばかり、最近には珍しく超スピードで緊急融資を行った。これを彼ら側では久々の僥倖(ぎょうこう)と喜ぶ人もいるようだが、数カ月後を見通すと、良い話ばかりとはいえない。

 緊急融資を受けても立ち直れない事業者が、秋から冬にかけて続々と破綻しそうな気配があるのだ。かなり楽観的に判断して融資の1割が貸し倒れになったとしても、少なくなった銀行収益を直撃する。緊急融資でかさ上げされた利益が何年分も吹っ飛んでしまう。

 「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」という故事のように、倒産ラッシュが続くと銀行はまた融資に慎重になる。すると「銀行不要論」が声高に叫ばれるようになるだろう。貸すも貸さぬも銀行の自由という時代は終わり、貸さないなら退場、代替は政府が直接または政府系金融機関に託すという状況にすでになっている。

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