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» 2020年07月21日 16時27分 公開

感染リスクだけじゃない海水浴 コロナの夏、変わる海 (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

ライフセーバー確保困難

 同市が開設中止を決めたのは、更衣室やシャワー室、仮設のトイレなどで3密を避けられないことに加え、海難事故防止に欠かせないライフセーバーの確保のめどが立たなかったことが大きい。

 例年なら市から委託を受けた「神戸ライフセービングクラブ」のセーバー20〜30人が交代制で来場者の安全を見守っているが、今年は主力となる大学生の新規登録が減少。新型コロナの影響で長期休校を余儀なくされ、その分、学業のカリキュラムが夏にずれ込んでいるためだ。

 登録済みのセーバーでも「今年は一度も海に入って訓練ができていないので体力が低下している。いつも通りの救助活動をするのは難しい」(同クラブ所属の20代大学生)という。

 学生セーバーの不足は全国的な傾向だ。日本ライフセービング協会(東京)によると、認定ライフセーバーは現在約3500人。うち約7割を学生が占める。

 活動に必要な「ベーシック・サーフライフセービング」の認定資格は有効期限が3年。このため全国の海水浴場にセーバーを供給するには、年ごとの学生の“新陳代謝”が欠かせない。

 しかし今年は、コロナ禍により資格取得に必要な講習会を限定的にしか開催できていない。同協会の中山昭事務局長は「受講者数が例年より半数を切る可能性もある」と明かした。

 須磨に限らず、全国の有名な海水浴場では開設中止が相次ぎ決まっている。同協会所属のセーバーの活動場所は例年約200カ所にのぼるが、今年は約120カ所が中止を決めたという。

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