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» 2020年10月16日 07時24分 公開

中国だけで3000店:ファストリ、V字回復予想 柳井氏「究極の普段着」自画自賛 (1/2)

「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは15日、令和3年8月期連結最終利益は過去最高となる前期比82.6%増の1650億円となるとの見通しを明らかにした。

[産経新聞]
産経新聞

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは15日、令和3年8月期連結最終利益は過去最高となる前期比82.6%増の1650億円となるとの見通しを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大の影響がいまだに残る地域でも、3年3〜8月期(下期)には新型コロナが収束し、業績が一気に回復するシナリオを描き、売上高は9.5%増の2兆2千億円、営業利益も64%増の2450億円と、過去最高だった元年8月期水準に近づく計画を組んだ。

 合わせて発表した令和2年8月期連結決算はファストリの底力を見せつけた。売上高は12.3%減の2兆88億円、営業利益が42%減の1493億円、最終利益が44.4%減の903億円で、17年ぶり(平成15年8月期以来)の減収減益となったが、7月公表の業績見通しからは改善。都内で開いた決算会見で、柳井正会長兼社長は業績急回復の理由を問われ、「われわれのコンセプトは服の世界で最高のポジションにいる。究極の普段着で、仕事するときも家にいるときも、着心地良くて品質もいい、スタイルもいい。自画自賛だが、そういう服だ」と述べた。

 コロナ禍による外出自粛を経験し、消費者の価値観は変化している。国内では在宅勤務やリモートワークが進み、仕事着のカジュアル化が浸透中だ。国内ユニクロは店舗営業再開後の6〜8月、既存店売上高が前年同期比2割増を記録、国内向けネット通販は、コロナ禍後に利用が大幅に伸び、通期で約3割増を達成した。

 海外では、国内ユニクロ直営店と同数となる767店舗(8月末現在)を展開する中国でも、コロナ感染拡大が収束し始めた今年3月以降、業績が回復。感染再拡大や天候不良から回復した7月中旬以降は、既存店売上高が前年を上回った。こうした国内外での6〜8月の展開実績が、今後も新型コロナ感染の収束が見えれば急回復するというシナリオの裏付けになったもようだ。

 海外事業の中心となっている中国での展開を問われた柳井氏は、「今回のコロナ(感染拡大)は世界的危機だが、ある意味転機になった。欧米とアジアが連携していくことが本当に大事じゃないかと」と述べ、さらに重ねて問われると、「ビジネスは今、国境はない。中国で13億、14億人の人口がいるし、アジア全体で40億人以上がいる。欧米は消費力もある。地域関係なく出店すると思う」と話し、「中国だけで3000店十分可能」と兼ねてからの主張を展開した。

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