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» 2020年11月02日 18時41分 公開

「大丈夫ですか?」はダメ:4年で詐欺5件見破った! コンビニの極意は元証券マンの経験 (1/4)

さまざまな手口で巧みに金をだまし取ろうとする特殊詐欺。詐欺の被害を開店から4年で5度も防ぎ、地元の警察署から表彰されたコンビニが福井市にある。なぜそんなに被害を防ぐことができたのか。

[産経新聞]
産経新聞

 さまざまな手口で巧みに金をだまし取ろうとする特殊詐欺。警察庁のまとめでは、令和元年の全国の被害は認知件数1万6851件、被害額が315億8千万円にも上る。被害を減らすには未然防止が重要だが、こうした詐欺の被害を開店から4年で5度も防ぎ、地元の警察署から表彰されたコンビニが福井市にある。なぜそんなに被害を防ぐことができたのか。秘密を尋ねると、最新の手口を知り、スタッフと共有したうえで、客の表情などの不審点を見逃さない注意深さが重要なのだという。

photo 「手口を知らないと被害は防げない」と話す春貴さん。詐欺の手口を店内に掲示している=10月、福井市

新聞記事で警戒

 福井市のコンビニエンスストア「ファミリーマート福井舟橋新一丁目店」。平成28年6月のオープンから1年が経過しようとしていた29年4月のある日、オーナーの父で店のマネジャー、春貴満(はるき・みつる)さん(63)は1人の男性客が目にとまった。40代だろうか、電子マネー4万円分を購入しようとしていたが、店内のマルチ端末の操作に不慣れな様子だった。使い道を尋ねると、有料動画の料金請求だという。被害が増えていた架空請求を疑い、警察に通報した。

 ちょうどその日、春貴さんは他のコンビニ店で詐欺被害を防いだという新聞記事を目にし、「うちの店でも、止めないといけないな」などと家族で話した後、店に出ていた。

 男性客にはレジ奥の事務所に入ってもらい、手続きしないよう説得した。男性の携帯電話には何度も着信があったが、春貴さんは「だまそうとしたやつらからの電話だろう。出ないように」と伝えた。

 この一件で同店は、詐欺被害を防いだ事例として、翌5月に地元の福井県警福井署から表彰された。

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