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» 2020年11月13日 14時34分 公開

新型コロナで航空貨物業界に好機 スペース不足、専用機の大型化も (1/3)

 新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている航空業界では、貨物輸送にスポットライトがあたっている。旅客便需要が冷え込んだままなのに対して、経済活動を支える貨物便は荷物を満載。行き場をなくす荷物も出始めるほどだ。関西国際空港では大型の貨物専用機も登場。さらに今後はワクチンなど医薬品の輸送増も見込まれており、航空貨物ビジネスの好機をうまく捉えられるかが、関空の浮上のためのカギにもなりそうだ。  (牛島要平)

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている航空業界では、貨物輸送にスポットライトがあたっている。旅客便需要が冷え込んだままなのに対して、経済活動を支える貨物便は荷物を満載。行き場をなくす荷物も出始めるほどだ。関西国際空港では大型の貨物専用機も登場。さらに今後はワクチンなど医薬品の輸送増も見込まれており、航空貨物ビジネスの好機をうまく捉えられるかが、関空の浮上のためのカギにもなりそうだ。  (牛島要平)

photo 関西国際空港に到着したルフトハンザ・カーゴB777Fの初便=10月28日(ルフトハンザ・カーゴ提供)

スペースがない

 「航空機の貨物スペースの確保が難しく、取り合いになっている。日程や料金の面でお客さんの希望に応え切れない」

 国際貨物の航空便を手配する運送業者の広報担当者はそう悲鳴を上げる。

 「輸送料金も全体的に高くなっている。日程をずらすなどして対応しているが、1時間ごとに(運航などの)状況が変わり、キャリア(航空会社)からは『無理です』と断られることもある」という。

 実は貨物スペースが不足しているのは、貨物の取扱量が増えているからではない。関空での貨物の総取扱量は米中貿易摩擦などを受けて平成30年から減り始め、昨年からはおおむね前年比10〜20%減の状況が続いている。

 にもかかわらず需要超過になっているのは、座席の床下に貨物を収納することで、全世界の貨物輸送の約50%を引き受けてきた旅客便が新型コロナで大きく減ったのが理由だ。

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