ニュース
» 2020年11月22日 07時10分 公開

日本一のエンタメ鉄道:「社員は安い給料で恥を忍んで頑張ってくれている」 銚子鉄道の社長 (1/2)

経営難で知られる千葉県銚子市のローカル線「銚子電気鉄道」。ぬれ煎餅など菓子から線路の石まで発売、映画製作も手掛けなど、なりふり構わない。

[ZAKZAK]
ZAKZAK

 経営難で知られる千葉県銚子市のローカル線「銚子電気鉄道」。ぬれ煎餅(せんべい)など菓子から線路の石まで発売、映画製作も手掛け、ZOZO創業者、前澤友作氏(44)に支援のラブコールを送るなど、なりふり構わない。「日本一のエンタメ鉄道」を自称する同社の竹本勝紀社長(58)を取材した。


 「笑ってバカにしてもらってもオーケー! われわれもバカになってやっているんだから恥もありません!!」

 竹本社長はこう語る。

 同社の鉄道事業は赤字続きで、経営の屋台骨になっているのは地元のしょうゆを使ったぬれ煎餅だ。5枚入り450円(税込み)の米菓が、これまでの経営危機を何度も救ってきた。

photo 仲ノ町駅に停車する銚子電鉄の車両=千葉県銚子市

 その後、線路の石を缶詰にした「〜石に願いを〜『線路の石』」や、車内のつり革に引っ掛ける「<感染防止対策グッズ>私は、う吊りません」(現在は売り切れ)などの“珍品”もネット販売してきた。

 竹本社長は「新型コロナや昨年の千葉県豪雨で皆が苦しい中、うちだけ助けてくださいとは言えない。そこで自虐的に意外性のある商品を販売することで注目を浴びることができたのだと思う」と分析する。

 銚子電鉄の路線は銚子〜外川間の全10駅、6.4キロメートル。職員も24人のみという地域密着型だ。

 1923年7月に営業を開始し、70年ごろには利用者が150万人を超えていた。2004年に当時の代表の個人的な債務を会社が背負うこととなり、倒産危機に陥ったが、ぬれ煎餅がブームとなり倒産を免れた。

 19年度の利用者は約35万人。マイカー通勤の普及や少子高齢化の影響で右肩下がりを続けている。

 企業調査会社の帝国データバンクでは、銚子電鉄の主要業種を「米菓製造」としている。帝国データは「弊社の取材の上、構成比率から主要となる事業が米菓製造であると判断した」と説明する。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間

    Digital Business Days

    - PR -