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» 2020年12月02日 15時24分 公開

広告外収入も高い比率:「1局2波」 ラジオ淘汰の時代のFM802の挑戦 (1/3)

お薦めの曲を繰り返し流す「ヘビーローテーション」を日本に定着させ、関西では若者から圧倒的な支持を得るFM802が、外国語放送のFM COCOLO(ココロ)の事業を譲り受けてから8年がたった。ラジオ局による「1局2波」体制は国内初で、802は若者向けの番組編成に特化、ココロは40歳代以上にすみ分けて、リスナーを増やすことに成功している。

[産経新聞]
産経新聞

 お薦めの曲を繰り返し流す「ヘビーローテーション」を日本に定着させ、関西では若者から圧倒的な支持を得るFM802(大阪市北区)が、外国語放送のFM COCOLO(ココロ)の事業を譲り受けてから8年がたった。ラジオ局による「1局2波」体制は国内初で、802は若者向けの番組編成に特化、ココロは40歳代以上にすみ分けて、リスナーを増やすことに成功している。広告収入の減少などからラジオ局の淘汰(とうた)も見込まれる今、その運営の秘訣を探った。

(藤原由梨)

年を重ねてリスナーもDJも移籍

〈ひとつのこらず君を 悲しませないものを〉

 11月中旬の午前、ココロの朝の番組「CIAO765」では、昭和59年に発売された大沢誉志幸さんの「そして僕は途方に暮れる」がリクエストされた。次は2014年の世界的ヒット「アップタウン・ファンク」(マーク・ロンソン)。選曲は縦横無尽だ。

photo イベントなどで配られていたFM802のステッカー。街中での知名度を上げるのにも役立っている=大阪市北区 (安元雄太撮影)

 DJ、野村雅夫さん(42)は「『そして僕は…』は802ではかからないですが、ココロでは普通に流します」と話す。40歳代以上をターゲットにしつつ、トレンドを意識して懐メロ番組にはしない。

 昨年10月、それまで約10年間出演した802からココロに移った。平成25年に802からココロへ移籍したDJ、ヒロ寺平さんから朝の顔を引き継いだ形で、802の看板DJが年齢を重ね、ココロの顔になる流れは定着。野村さんは「僕は早口の情報詰込み型のしゃべりが好きで、かつてはそれが802のテンポに合っていた。ココロに来てしゃべるスピードを少し落としました」と打ち明ける。1つのメッセージに丁寧に返答することが増えた。「仕事や子育てが忙しく、一度音楽から離れた大人に戻ってきてほしい。その受け皿になれれば」と願う。

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