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» 2021年01月06日 10時06分 公開

世界の投資マネーが「日本に集まる」理由 マネックスグループ社長・松本大(2/2 ページ)

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 米国株は史上最高値をつけて高値警戒感もありますが、バイデン政権が誕生しても、株価が下がるのは「本当にいやだ」と思うでしょう。

 日本では「国策に売りなし」という相場格言があるように、政権が意志を持ってやることに刃向かうのは厳しい。そう考えると、株価は大きく上がらなくても安定するのではないでしょうか。民主党は、中道路線を進むと思うので、対中国政策もそんなには変わらないはずです。

 仮想通貨のビットコインも上昇しました。日本にいると怪しい色物という感じかもしれませんが、米国だと大手決済業者のペイパルのアプリで簡単に買えて、支払いもできるということが始まっています。

 年金基金など機関投資家が「金に代わる新しい資産」として買うなど身近になっていますがビットコインは供給量が決まっている。それで価格が上昇しているというわけです。スペキュレーション(投機)ではなく実際のサービスによる需給で買われている相場は下がりにくいと思います。

 日本の場合、ビットコインは仮想通貨交換所で購入できますが、一つ問題があって、売却益が出た場合、雑所得扱いとなり、株などの金融商品より高い税率となります。

 私は、ビットコインは日々の値動きを気にするのではなく、買える額を買って「タイムカプセル」状態にするのがいいかなと思うんですよね。

 自分や子供の10年後、20年後のために買って取っておく。ビットコインの供給は限られているので、20年後にはかなり上がっているかもしれませんし、そのころには税制が変わっているかもしれません。

 優良な株や指数連動のインデックスファンドを買っておけば、それなりに増えると思いますが、「ケタが変わる」まで上昇するのは簡単なことではありません。だけどビットコインなら、あるかもしれません。

松本大(まつもと・おおき) 1963年12月19日生まれ、57歳。埼玉県出身。開成高校、東大法学部を卒業後、87年、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券に入社。90年、ゴールドマン・サックス証券に移籍し、30歳の若さで史上最年少のゼネラルパートナー(共同経営者)に。98年に退社し、翌年、マネックス証券を設立した。現在はマネックス証券会長、持ち株会社のマネックスグループ会長兼代表執行役社長CEOを務める。近著に『お金の正体』(宝島社)。


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