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» 2021年01月08日 18時12分 公開

新型コロナ ワクチンは救世主となるか【前編】:新型コロナのワクチンは「ワープスピード作戦」によって成功 どの製薬会社もプロセスをしっかり踏んだ (3/3)

[中西享,ITmedia]
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シートベルトにたとえられる

――菅首相はワクチン接種を受けると表明していますが、石井先生自身はこのワクチンを接種しますか。

 先述したように副反応などのリスクと、新型コロナにかからないベネフィット(利益)を考えたら、ベネフィットの方がはるかに大きいので順番が来れば私は受けます。しかし、接種を強制されるといやな気分になる人もいると思うので、あくまでも個人の選択になります。どの会社のワクチンが良いかはよく聞かれるのですが、選べないでしょうし、選ばないでほしいと考えます。それを多くの人がやりだしたら、日本は大混乱になります。

――先生はワクチン接種を車のシートベルトの着用にたとえていますが、どういう意味ですか。

 車の事故に遭ってシートベルトをしていて助かった時の感覚を想像してもらえば分かると思います。つまりシートベルトを着用することがワクチン接種と同じ行動なのです。シートベルトを強制されると嫌な気分になりますが、ワクチン接種でも同じように考えられると思うのです。

 シートベルトをしていたことで死亡につながった事例もありますが、これがワクチンの副反応による事象に近いと思います。100%ではないですが、シートベルト同様、ワクチンの安全性は臨床試験で証明されているので、あとは多くの人が求めている安心をどう加えられるかです。安心は安全性と似て非なるものでそれを得るには時間がかかります。正確な情報による正しい判断を多くの人がすることで醸成されるものが、「安心」ではないでしょうか。

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