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» 2021年02月03日 09時11分 公開

新作iPhone、ペースメーカー利用者に注意喚起のワケ 15センチ離して使用呼びかけ

 日本のスマホ市場で圧倒的な人気を誇る米IT大手アップルは、最新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)12」シリーズについて、端末の磁石や電磁場が医療機器に干渉する恐れがあるとして、15センチ離して使用するよう注意喚起した。ほかのスマートフォンや携帯電話はどうなっているのか。

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 日本のスマホ市場で圧倒的な人気を誇る米IT大手アップルは、最新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)12」シリーズについて、端末の磁石や電磁場が医療機器に干渉する恐れがあるとして、15センチ離して使用するよう注意喚起した。ほかのスマートフォンや携帯電話はどうなっているのか。

アップルのiPhone 12(アップル)

 アップルは25日、公式ホームページを更新し、iPhone12シリーズには、磁石のほか電磁場を生じる部品や無線送信機を内蔵しているとして、植え込み型のペースメーカーや除細動器など医療機器に干渉する可能性があるとした。従来モデルよりも磁石の内蔵量が増えたが、「磁気干渉リスクが高まることは予測されていない」という。ただ安全確保のため、医療機器との距離を15センチ以内、ワイヤレス充電時は30センチ以内には近付けないことを求めた。

 植え込み型ペースメーカーなど心臓疾患の治療機器の業界団体、日本不整脈デバイス工業会は、iPhone12シリーズに関するコメントはできないとしたものの、「日本国内で、すべての携帯電話の使用上のガイドラインは『15センチの距離を取る』となっている。ガイドラインを厳密に守っていただく必要がある」と回答した。

 総務省は、スマホや第5世代移動通信システム(5G)の電波などが医療機器に与える影響を毎年調査しており、ペースメーカーなどの「植込み型医療機器」に対して、携帯端末との距離が15センチ程度以下にならないよう注意喚起している。

 心臓ペースメーカーの使用者には、携帯端末だけでなく、非接触ICカードや書店や家電量販店の出入り口に設置されている電子商品監視(EAS)機器についても注意を呼び掛ける。

 同省総合通信基盤局電波部電波環境課は、iPhone製品の医療機器に与える影響について「今後、重要度を考慮した上、調査の可能性はある」とした。

 他のメーカーでは、ソニーモバイルの「Xperia(エクスペリア)5II」やシャープの「AQUOS(アクオス)R5G」などは、医療機器と端末を15センチ以上離して使用するよう呼び掛けている。米グーグルの「Pixel(ピクセル)5」や韓国サムスン電子の「Galaxy(ギャラクシー)S205G」は注意を呼び掛けているが、具体的な距離を記載していない。

 スマホジャーナリストの石川温(つつむ)氏は「恐らくアップル社は外部から指摘を受けてホームページを更新したのではないか。通信が医療機器と影響しているのではなく、最新のiPhone12シリーズの場合、非接触充電時などに使用するため、背面に磁石が埋め込まれており、医療機器に影響が出る可能性があるとされているのだろう」と指摘した。

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