文部科学省と理化学研究所などは9日、新型スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」の本格的な運用を3月9日から開始すると発表した。令和3年度の運用開始を目指していたが、予定を前倒しして、より早期の成果創出を狙う。
理研と富士通が共同開発した富岳は、昨年4月から一部の設備を先行利用して、新型コロナウイルス感染症対策に貢献することを目的とした研究を開始。ウイルスの飛沫(ひまつ)シミュレーションや既存薬から新型コロナ治療薬の候補を探す研究などで大きな成果を上げている。
コロナ以外の課題でも、ソフトウエアの動作確認やシステムの調整を目的とした試行的な利用を進め、本格的な運用開始に向けて利用環境を整備してきた。
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