昨年4〜12月に全国の国公私立大(短期大学含む)を中退した学生は2万8647人で、うち新型コロナウイルスの影響と確認されたのは1367人に上ったことが16日、文部科学省の調査で分かった。中退者全体で見ると、前年同期より7369人減っており、各大学による授業料の納付猶予や減免などが一定の効果としてあらわれたとみられる。
学生全体に占める中退者の割合は前年同期(1.22%)より少ない0.97%だったが、文科省は「年度末に向けて中退・休学者が増加することも考えられるため、きめ細かな支援を継続実施する」としている。
中退理由は多い順に「経済的困窮」が19.3%▽学生生活不適応・修学意欲低下」が18.3%▽「就職・起業など」が14.1%−。
また、コロナ禍に入学した学部1年生に限ると、中退者は5186人で、うち470人が新型コロナの影響だったと確認された。
休学している学生は前年より5617人減の6万5670人で、うち新型コロナの影響によるものは4434人だった。
一方、専門学校生の中退者は1万3864人で、うち1208人は新型コロナが影響していた。休学者は6288人だった。
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