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» 2021年02月18日 18時40分 公開

「プリコネ」大ヒットの舞台裏 一度たたんだコンテンツを復活させたCygamesの手腕とはCygames木村唯人専務インタビュー【後編】(4/5 ページ)

[河嶌太郎,ITmedia]

アニメ化が生んだ相乗効果

――アニメ版「プリコネR」は、オープニング曲や作中BGMの多くはゲームから流用していて、原作であるゲームにかなり忠実なメディアミックスをしたと思います。ストーリーの流れこそ違うものの、「プリコネR」らしさは全く変わらずでした。

 アニメ版「プリコネR」は、監督の金崎貴臣さんが「プリコネR」をやられている方で、「プリコネR」ユーザーが喜ぶポイントを知り尽くした上で、「プリコネR」を知らない人を楽しませるにはこういう形がいいという試みが色濃く反映されていました。ゲーム内のBGMをそのまま使用したほうがいいというのも、監督の発案でしたね。他にも「こうしたら絶対面白い」との監督の意向が随所に入っています。実際に、すごく面白くなっています。

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――一方、アニメ版のストーリーの流れは原作のゲームとは異なっていて、ゲームからのファンの間では当初驚く人もいました。結局は「プリコネR」らしさは変わらず、すんなりと違和感なく受け入れられるものでしたが。

 メインストーリーの描き方は、確かにゲームとは全く違うものになっています。ただ印象としては、ゲームのファンからも「『プリコネR』のアニメってこうだよね」と受け入れられるように仕上がったと思います。監督が「プリコネR」を理解し尽くした上で丁寧に作っているからこそですね。

 アニメ単体として、新規の方が見ても分かる面白さと、「プリコネR」のユーザーが見ても違和感なく楽しめる。この2つの両立が上手にできた作品だと評価しています。多くは監督に任せていましたが、僕も「ここはもっとこうしたほうが『プリコネR』っぽいよね」と指示を出しチェックしていました。

phot アニメ「プリンセスコネクト! Re:Dive」のブルーレイ1巻のパッケージ画像。2020年で最も売り上げたアニメビデオパッケージとなった

――ブルーレイのビデオパッケージも1巻だけで5万枚以上を売り上げ、20年のアニメ作品では1位です。既に2期のアニメ化も予定していますが、アニメ化によってどのような相乗効果が生まれましたか。

 新規の方はもちろん、古参のユーザーにとってもストーリーに興味を持ってもらえたのは大きいですね。実は「プリコネR」は、ゲームをやっていても(ゲームの)ストーリーをスキップしているユーザーが少なくありません。ストーリーを既読にすると、ガチャを回せたりスタミナを回復したりできる(アイテムの)「ジュエル」がもらえるからです。

 ですので、それまで(ストーリーを)飛ばしていたユーザーの中には、アニメを見てからゲームのストーリーにも興味を持つ人が増えました。これは大きかったと思います。もちろん、本来の狙い通りにアニメからゲームをやり始めた人もいます。知名度が上がるだけでなく、ストーリーにも興味を持ってもらえたことで、ゲームをやっていなくてもみんなで「プリコネR」の話ができるようになったことはすごく大きいです。共通の話題が増えることによって、リアルだけでなくSNSでの拡散力も変わってきますから。相乗効果は非常にありましたね。

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 また、具体的な数字は申し上げられないのですが、ゲームをプレイしてくださる方も増えていて、SNSを見ていると、アニメによってゲームを始めたという声も多い印象です。加えてゲームからはしばらく離れていたけれども、アニメを見て復帰した人も非常に多かったですね。

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