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» 2021年03月27日 07時03分 公開

最高益叩き出したクレベリン 正露丸超える大幸薬品の顔にラッパのマーク(1/2 ページ)

「ラッパのマークの正露丸」でおなじみの大幸薬品で、空間除菌剤「クレベリン」が新たな顔として急成長し、同社の業績を牽引している。クレベリンとは……。

[産経新聞]
産経新聞

 「ラッパのマークの正露丸」でおなじみの大幸薬品で、空間除菌剤「クレベリン」が新たな顔として急成長し、同社の業績を牽引(けんいん)している。クレベリンは新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続いており、売り上げは正露丸などの医薬品事業の約4倍と過去最高益の立役者となった。昨年には新工場を建設し、海外展開も加速させる方針を打ち出す。(岡本祐大)

7カ月で新工場稼働

 「新工場を世界販売の拠点にし、総合除菌産業を日本から世界につくりたい」

 大幸薬品の柴田高社長は昨年11月、大阪府茨木市で稼働した新工場を報道陣に披露した際にこう意気込んだ。約25億円を投じた新工場は、発案から7カ月という早さで稼働を開始し、クレベリンの主力となる置き型タイプの生産能力を約10倍まで引き上げた。

photo 大幸薬品の除菌消臭剤「クレベリン」を製造する新工場=大阪府茨木市

 大幸薬品によると、クレベリンはコロナが国内で広がり始めた令和2年の年明けから店頭で品薄状態が続いていた。同年4月から生産能力を順次増強し、前年比で約3倍まで引き上げたが、それでも急激な需要増加に対応しきれていなかったという。

 クレベリンの好調ぶりは業績にも表れる。令和2年から決算を3月期から12月期に移行したため、2年12月期連結決算は9カ月分しかないにもかかわらず、売上高が175億円、最終利益が38億といずれも過去最高を更新した。

 大幸薬品といえばラッパのマークの正露丸があまりにも有名だが、医薬品事業の2年12月期の売り上げが訪日外国人客の急減もあって35億円にとどまる一方、クレベリンシリーズの感染管理事業は140億円(2年3月期は1年間で約93億円)に上った。両事業の売り上げは元年度に初めて逆転し、その差はコロナ下でさらに開いている。

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