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» 2021年07月12日 09時37分 公開

なぜ「タワマン」は代々の富裕層に嫌われるのか 京都市には1棟もなく鎌倉市は限られた地域に(1/2 ページ)

マンションに関してアレコレと発言する仕事を始めて13年ほどになる。当初からタワーマンション(タワマン)に関しては懐疑的な視点を示し続けてきた。

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 マンションに関してアレコレと発言する仕事を始めて13年ほどになる。当初からタワーマンション(タワマン)に関しては懐疑的な視点を示し続けてきた。2年前にはそれらの考えを集約した「限界のタワーマンション」(集英社新書)という拙著を世に問うた。

 実はその頃から、私以外にもさまざまな視点からタワマンという住形態に対して、懐疑的な見解を表明する人が増えていた。今やこの超高層住宅に疑問を呈する考え方は、一定の市民権を確立した印象を持つ。懐疑的な見方は、以前からあったはずだが、タワマンブームに押されて、そういう考え方が表に出てこなかっただけではないかとも思う。

photo まぁ、超高層マンションの上層階から眺める景色はすばらしいが…

 私が見る限り、東京の都心や湾岸エリアにあるタワマンは、ニューカマーでプチリッチな人々が好む住まいだ。親の代から富裕層に属していた人々が、それを喜んでいるケースはほとんど見かけない。

 例えば、ヨーロッパ人は一般に高層建築そのものを好まない傾向にある。高層階での子育てなどは論外という考え方の人が多い。

 タワマンは低廉な費用の住宅という感覚らしい。4年ほど前にロンドンの高層マンションで火災が発生し、約70人の方が亡くなった。あのマンションが低層者向けの住宅だったことが、日本のメディアでは多少の意外性をもって報道された。

 私は前述の拙著のために複数のヨーロッパ人に取材した。その結果、高所得や高学歴になるほどタワマンを忌避する傾向がみられたのは、意外な発見だった。

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