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» 2021年09月01日 17時56分 公開

「どこに住んでもいい」トヨタ方式で、郊外の戸建てがステイタスになるか他の会社では(2/2 ページ)

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 この方式が、急に日本企業のスタンダードになるとは思えないが、そう遠くない将来、サラリーマンは2種類に分別されている可能性がある。

 出勤が必要な働き方をしている「オフィスワーカー」と、自宅や滞在先で仕事をする「ホームワーカー」だ。

 自由度の高いホームワーカーの方が、拘束されているオフィスワーカーよりも、一段上位に見られる現象が出てくるかもしれない。

 また、都心に近い場所の狭いマンションで暮らすオフィスワーカーよりも、自然豊かな場所の戸建てで、ライフスタイルを謳歌(おうか)するホームワーカーの方に人気が集まるとも予想される。

 そうなれば、高いおカネを払って都心やその近辺にマンションを買いたいという需要は縮小していくはずだ。需要がなければ、供給も行われず、業界にとっては想像したくない未来がくる。

 ただ、変化は急に起こったりはしない。何より、リモートワークで、従来の通勤型と同様かそれ以上の成果を出せるのは、企業も社員もそれなりに優秀でなければならない。トヨタのような企業ならできても、他の会社でできるかとなると疑問ではある。

榊淳司(さかき・あつし)

 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。


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