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» 2021年10月01日 17時50分 公開

「緊急事態」半年ぶり全面解除、飲食店に“期待と深い傷”感染予防策に300万円超の店舗も(2/2 ページ)

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 墨田区の飲食店店主の男性は新たな業態を模索した。「デリバリーメニューの開発や弁当の販売など試行錯誤したが、思うように売り上げは伸びなかった。今は常連客を中心に週1〜2回程度、出張シェフを行い店舗営業以外の収入源になっている」。宣言解除後は出張シェフを続ける気はないといい、「以前は集客のピークは午後7時ごろだったので、酒類も解禁されれば営業もだいぶ改善されると期待している。緩和が続く限りは店舗に専念するつもりだ」と語った。

 長引く時短営業に、要請に従わない判断を下した店もある。JR新橋駅近くなどで飲食店を4店舗運営する「やきとんユカちゃん」店主の藤嶋由香さん(45)は、昨年まで時短営業に従っていたが、今年に入って通常営業に戻した。「1回目の緊急事態宣言から売り上げが以前の1割まで落ち込み、その状態が3カ月続いた。協力金も半年近く支払われず、限界だった」という。

 感染予防策として、一部の店舗に最新型の換気ダクトを導入、各テーブルに飛沫(ひまつ)を防ぐ仕切りも設置するなど計300万円以上の予算を割いた。認証店にも選ばれたが、10月以降も要請には応じない方針を決めたという。「悩んだが、感染状況によってはまた自粛を強いられるかわからない以上、自己責任でも十分予防策を整えて営業を続けたい」と藤嶋さん。

 状況は確実に改善してきているが、まだ先は見通せないようだ。

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