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» 2021年10月18日 17時41分 公開

コロナワクチン生産過程で「ヤマサ」が“隠し味” mRNA合成に重要な核酸を製造開発体制を見直すべき(1/2 ページ)

新型コロナウイルスの感染抑制に大きく貢献しているのが「メッセンジャーRNA(mRNA)」ワクチンだ。ワクチンは米国など海外メーカー製だが、生産過程で日本の消費者におなじみの企業なども重要な役割を果たしている。

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 新型コロナウイルスの感染抑制に大きく貢献しているのが「メッセンジャーRNA(mRNA)」ワクチンだ。ワクチンは米国など海外メーカー製だが、生産過程で日本の消費者におなじみの企業なども重要な役割を果たしている。コロナ禍収束へ日本の技術が再び脚光を浴びそうだ。

 日本国内で接種されているワクチンの大半は米ファイザーやモデルナ製のmRNAワクチンだが、mRNAを合成するための重要な原料となる核酸「シュードウリジン」の製造を担うのが、「ヤマサしょうゆ」や「昆布つゆ」で知られるヤマサ醤油(千葉県銚子市)だ。

photo ヤマサ醤油の医薬・化成品事業部の研究室(同社提供)

 うま味成分とされるシイタケの「グアニル酸」やかつお節の「イノシン酸」などさまざまな核酸化合物を研究する中で調味料以外の工業化にも着手。1980年代には海外向けに試薬の販売を手掛けたが、その一つがシュードウリジンだった。

 mRNAを構成する物質に「ウリジン」があるが、そのまま体内に入ると、自然免疫がmRNAを壊して抗体を生成するため、必要なタンパク質が作られにくくなる。そこで、ウリジンをシュードウリジンに置き換えることで自然免疫を回避できるという。この原理を発見したのが、ノーベル賞候補にも名前が挙がった米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ客員教授(66)らだった。

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