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» 2021年10月27日 17時35分 公開

腐敗もすれば派閥抗争も起きる管理組合 どうすればよいのかマンションの秘密(2/2 ページ)

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 マンションを購入して住んでいる人の多くは、こういった管理組合の基本的な仕組みを理解していないことが多い。例えば、理事の当番が回ってくるとPTAの役員を引き受けるような感覚で「仕方ないか」と受け止める。

 しかし、理事に課せられる業務と義務はPTAのそれとは本質的に異なる。何よりも、動かすお金の額が違う。

 例えば500戸のマンションなら年間に徴収する管理費や修繕積立金の総額は約2億円になる。それをどのように使うかの予算案は理事会が作成する。もっとも、ほとんどは管理会社がやってくれる。しかし、それが適正であるかどうかを最初にチェックするのは理事会だ。

 管理会社とは基本的に管理組合から業務を委託された外部業者だ。彼らに何もかもを任せっぱなしにすると、自分たちがもうかるような予算案を作成してくる。彼らの言いなりになると、組合の資産をどんどん吸い上げられる。

 管理組合の運営とは、言ってみれば政治である。

 管理組合も人間の集団である以上、腐敗することもあれば派閥抗争も起きる。運営ルールの基本は民主主義。今のところこの「最悪の政治形態」で運営する以外の手法は見つかっていない。

榊淳司(さかき・あつし)

 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。


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