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» 2021年10月27日 17時47分 公開

これも日本の技術力! ワクチン接種に生かしたスキルとは接種で生かされた「カイゼン」(1/2 ページ)

国内で新型コロナウイルスワクチン接種を2回以上を終えた人は26日、全人口の7割を超えた。当初は各地でトラブルも目立った集団接種だが、改善を重ねてスムーズに進展。その裏には、日本の製造現場で培われた知恵が一役買っていた。

[産経新聞]
産経新聞

 国内で新型コロナウイルスワクチン接種を2回以上を終えた人は26日、全人口の7割を超えた。当初は各地でトラブルも目立った集団接種だが、改善を重ねてスムーズに進展。その裏には、日本の製造現場で培われた知恵が一役買っていた。接種で生かされた「カイゼン」は、集団接種を担った行政にも大きな財産になっている。

作業スペースすっきり

 6月、堺市の集団接種会場では、ワクチンが充塡(じゅうてん)されていない空の注射器を使うなどのミスが続いていた。対応策を模索していた市は、市内に工場を構える農業機械メーカー、クボタ(大阪市)にアドバイスを求めた。

 工場では生産性や安全性の向上に、人員配置や機械のレイアウトを変える「カイゼン」を日々重ねている。生産管理の視点から、接種会場の課題を見つけてもらうためだ。

photo 改善後のワクチン充塡作業スペース。机にテープが貼られ、どこで何を置くのかルール化した=堺市堺区(同市提供)

 接種会場を視察したクボタは、その日のうちに改善点を見つける。ポイントは一目で作業の流れが分かるようにすること。注射器へワクチンを充塡する作業では、作業前、作業中、作業完了と注射器の置き場所が明確に分かるように、机上にテープを貼るよう提案された。

 また、接種作業に慣れてきたことから注射を打つペースが上がり、充塡作業が追い付いていないことを指摘。「ペースを早めても接種に来る人数は決まっている。充塡作業の時間に余裕を持った方がいい」とのアドバイスがあった。

 これらの改善点が各会場に採用されて以降、充塡作業でミスは起きていない。市の担当者は「アドバイスで改善され、余裕をもってできるようになった成果だ」と喜んだ。

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